コラム

2025.11.01

良質な睡眠にはお口の中の環境が大切①

睡眠

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

いつも当院のコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回は、睡眠とお口の中の環境のかかわりについてお話していきます。

最近、「良質な睡眠」って言葉をよく目にしたり耳にしたりしませんか?

「良質=質の良い睡眠」ですが、質の良い睡眠とはどんな睡眠かご存知でしょうか?睡眠の質を高めるために、マットレスや枕を買い替えるなどしている方もおられますし、また最近では、寝ている間に体を回復するリカバリーウェアーなども人気ですよね。人間もですが、動物や虫や魚など含めても眠らない生き物はいません。生きることにとても重要なことは睡眠なのです。この大切な眠ること(睡眠)ですが、実はお口の中の環境と深く関係しています。

睡眠時間が少ない、または足りていないなどの睡眠不足が続いてしまうと、「唾液が減る」・「体の免疫力が落ちてしまう」など起りやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが高くなりますし、唾液が減ることでドライマウスになり口臭の原因にもなります。体の免疫力が落ちる(低下する)と、口内炎ができ、細菌やウイルスへの抵抗が落ちてしまい、風邪やインフルエンザなどの感染症になりやすくなります。

皆さんの毎日の睡眠時間は何時間ですか?

睡眠中の女性

みなさんの毎日の睡眠時間は何時間ぐらいですか?

ショートスリーパーという言葉がありますが、一日4~5時間ぐらいの睡眠でも体調が良いままの状態を保つことができる方もおられるようですが、年齢や性別・お仕事の内容にもよって睡眠時間は違うと思いますが、平均6~8時間が一般的な睡眠時間のようです。この時間は、健康な人の平均的な睡眠時間なので、風邪をひいていたりして、体調が悪いときなどは体が回復するのを助けるためにももっと長い時間の睡眠と休息が必要です。

いつもより睡眠の時間が短い寝不足の状態が何日か続いてしまうと、疲れがなかなかとれないなど体調が悪い状態になってしまいますが、睡眠の時間が足りていない寝不足はお口の中の環境や歯にも大きな影響があります。口内炎ができやすくなってしまい、虫歯や歯周病が前よりも進行してしまう原因になります。

良質(質の良い)な睡眠とはどんな睡眠?

スッキリ起床した女性

最近、テレビやネット、SNSなどでもよく耳にすると思いますが「良質な睡眠」とは、どんな睡眠なのか、なにの質を良くすればいいのか分からないことはないでしょうか?

高級な寝具(マットレスや枕や布団)で寝ても自分にその寝具が合っていないと、朝起きた時に腰が痛くなる場合もあるので難しいですよね。値段が少しお高いホテルや旅館に泊まっても枕が合わず寝つきが悪くなってしまう経験もあると思います。

質の良い眠り(睡眠)とは、お布団に入ったら自然と眠気がおき、そのまます~っと眠りにはいることができ、夜中や起きる予定よりも数時間早く起きてしまうこともなく、朝までぐっすり眠ることができ、起きた時に前日の疲れを感じることなくスッキリと目覚められることです。「寝つきよく」「ぐっすり眠り」「すっきり起きる」この三つが合わさって良質な睡眠という良い眠りになります。

大切なのは睡眠の時間ではなく「質」

眠気が残る女性

睡眠時間が長い=質の良い睡眠がとれていることではありません。逆効果になることがあります。例えば、休日などで特に予定が無い日などのときいつもの起きる時間より長く寝てしまった場合、起きた時に体が重く感じるようなことがありせんか?二度寝してしまった場合も同じです。例えば、いつもは登校や出勤のために朝6時ぐらいに起きているのに、お休みの日に朝10時まで寝てしまうと、「よく寝たからすっきりした」ではなく、「寝すぎてしんどい」ってなってしまいます。それは、なかなか目覚めることができず体がいつもよりも重く感じられ、いつもの睡眠時間よりも長く眠ってしまったことで同じ姿勢が続いてしまい、体の筋肉の血行が悪くなり腰や背中・首などが痛みを感じ、頭痛がするなどの症状がでます。

この症状は、寝すぎたことによって、いつもの睡眠のサイクルやリズムが崩れてしまい体内時計が狂ってしまっているからです。海外旅行に行った際に時差ぼけになるのと似た症状が寝すぎによってなるのです。睡眠にとって必要なのは、何時間寝た(眠れた)ではなく、朝目覚めたときにスッキリとして前日の体と心の疲労が取れているのが、良い(良質)睡眠になります。

もちろん体調が悪いときは、ゆっくりと休むことが一番大切です。休日で予定がないからと、いつもより長く寝てしまいお家から出る予定もないときなど、昼前ぐらいまで寝て起きて顔も洗わず歯も磨かず…なんて絶対にダメですよ!起きてすぐのお口のなかには細菌がいっぱいいます。虫歯や歯周病だけではなく口臭が酷くなる原因になります。休日であっても、体内時計が狂わないようにするために睡眠はいつもと同じ時間に眠りにつき、いつもと同じ時間に起きる習慣を心がけるようにしましょう。

睡眠障害とは?

不眠症

睡眠障害というとあまり聞きなれないかもしれませんが、「不眠症」のことを睡眠障害といいます。不眠症はよく耳にすると思いますが、睡眠障害には大きく分けると三つの障害がありますが、一つだけ当てはまる方もいれば二つ以上当てはまる方もおられます。体は疲れているのに、寝ようとしてもなかなか眠れない・寝ている時に変な時間で起きてしまう・しっかりと寝たつもりなのに起きたときになぜか体がすっきりしない。など毎日でなくても一度や二度、誰もが経験しているのではないでしょうか?睡眠の障害が連日続くようであれば、専門の医師に相談していただき少しでも改善できるようになってください。

  1. ・なかなか眠れない(寝つきが悪い)【入眠困難】
  2. ・寝ているのに途中で目覚めてしまう【中途覚醒】

・起きようとした時間よりもかなり早くに目が覚める【早朝覚醒】

  1. 毎日、良質な睡眠をとるには

寝る前にスマホを触る女性

年齢や性別は関係なく、人は毎日生活しているだけで色々と疲れがたまりストレスを感じます。その疲れやストレスを翌日に持ち越さないためにも、毎日、しっかり眠ることが大切です。質のいい良質な睡眠をとるためには、眠るための環境や気を付けることがあります。寝室の気温や湿度も大切ですし、眠りに入る直前までスマートフォンやパソコンを見てしまうとブルーライトの光の刺激で脳が休まらず眠りの妨げになってしまいます。まずは、良質な睡眠をとれる環境づくりをしてみてください。

  • 「眠る」という環境を整える

  • ・お布団の中ではスマートフォンを見ない
    ・寝る前にタバコやカフェイン、アルコールなどの刺激物は控える
  • ・眠りにつく1時間~2時間前にゆっくり湯船につかる
  • ・栄養のバランスがとれた食生活を心がけるようにする
  • ・適度(1時間ほど)な運動を日中に行うようにする
  • ・ストレスをためず解消できる方法や趣味を見つける

・起きる時間と寝る時間を崩さないようにする

  • まとめ

まとめ

今回は、良質な睡眠についてお話しました。人の三大欲求の一つでもある睡眠は、健康に生きるためにとても必要で大切なことです。少しでもより良く質がいい睡眠をとっていくことが、身体の健康にも歯やお口の中の健康にも関係しています。次回は、睡眠の質が悪く寝不足な場合、お口の中や歯にどんな影響がでてしまうかお話していきます。

最後までコラムを読んでくださりありがとうございます。

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