開咬(オープンバイト)の治療
開咬とは
開咬とは、奥歯で咬み合わせても上下の前歯がかみ合わない状態をいいます。そのため前歯でものが噛み切れません。発音しにくい音(サ行、タ行、ラ行など)があります。口が閉じにくく、いつもポカン口でいることも多いです。
開咬の治療方法
子どもの場合
お子様の開咬は指しゃぶりや舌癖(舌で歯を押すなど)などの口腔習癖が原因で起こっていることが多いです。舌が収まるための口の中の空間(舌房:ぜつぼう)を拡げるために拡大装置や、習癖除去の矯正装置を使いながら、お口まわりの悪い癖の改善を訓練します(筋機能療法)。保護者様にも、普段の悪い癖を治すためにご協力をいただきます。開咬は、鼻の病気が原因で起こることもありますので、そうしたケースが疑われる場合には耳鼻咽喉科の受診をおすすめしています。
大人の場合
大人の方では軽度の開咬は従来の矯正で改善をはかれます。重度の開咬の場合、外科手術を併用するが必要になることがあります。最近では歯科矯正用アンカースクリューを併用した治療によって、外科手術を避けることもできることも増えました。マウスピース型矯正装置(インビザライン)*も開咬の治療に向いています。
*完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。