コラム

2025.08.29

歯とはちみつ!歯に良いのか?悪いのか?

はちみつと歯について考える女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

いつも当院のコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回は、歯とはちみつは歯に良いのか?悪いのか?についてお話していきます。

皆さん、はちみつを普段どれくらい口にしていますか?去年ぐらいからアサイーやグリークヨーグルトが流行し、自宅で作っている方もおりますし、街中でも人が並んでいる光景を見かけたかたが多いと思います。

どちらも上に新鮮なフルーツやグラノーラがのっており最後にはちみつがかかっています。他にも、パンやホットケーキ・料理にもはちみつを使うこともありますし、風邪などで喉が痛いときは暖かい飲み物にはちみつを溶かして飲むことで痛みがやわらぐこともあります。

また、かなり余談ではありますが、私は最近はちみつがマイブームです!はちみつ専門店に行くとワクワクします。自宅には4種類のはちみつを常備しております。

実は、はちみつはあんなに甘いのに虫歯になりにくいのです。もちろん毎日大量に摂取するのは歯だけではなく体にも良くはないのですが、少量であればお口に中はもちろん、体にもさらには美容にも良いのがはちみつの効果でもある抗菌作用です。

そもそも虫歯になる原因とは

虫歯のイメージ

皆さんは虫歯になる原因をご存じでしょうか?お菓子やジュースなどの間食が多いからと思うかもしれませんが、間違いではないのですが、実際にはお菓子やジュースの糖分が虫歯になる原因ではなく、虫歯になる菌(ミュータンス菌などの細菌)を作りだしてしまい虫歯になるのは、糖ではなく酸なのです。

歯磨きが不十分で歯に歯垢(プラーク)や食べかすがついていると、虫歯菌(ミュータンス菌などの細菌)が歯に残っている、食べかすなどの糖を分解しようとして酸を発生させます。この発生した酸が歯を溶かしてしまい虫歯になります。

糖は特に砂糖(ショ糖)に多く含まれているので、間食が多くお菓子や甘いジュースを口にすることが多いと、糖を分解するために酸が多く発生してしまい虫歯になるリスクが高くなります。

虫歯予防のためにも間食したあとにも歯磨きを忘れないようにしましょう。

はちみつが体になぜいいのか?

はちみつ

はちみつを食べると甘いのは皆さんご存じだと思いますが、実ははちみつには甘いだけではなくて体にとっても良く健康になるためのとても大切な成分が多く含まれています。

はちみつにはビタミンのB群やビタミンCが多く含まれています。ビタミンの他にもカルシウムやカリウム、鉄や亜鉛などのミネラルも多く含まれており、ビタミンはお肌や体の健康の維持や免疫力があがりますし、カルシウムやカリウムなどのミネラル成分は、骨や筋肉を強化してくれます。

他にも、酵素やアミノ酸、ポリフェノールやグルコン酸など沢山の栄養がバランスよく含まれています。これらの栄養素は、腸内環境を整え、風邪をひいた時の咳や喉の痛みを和らげる効果もあります。美容や健康の維持や改善にとても優秀な食べ物です。

砂糖とはちみつの違い

ドーナッツ

同じように甘い物の代表は、砂糖だと思います。皆さんは砂糖とはちみつの違いがあるのをご存じでしょうか?

そもそもですが、砂糖とはちみつでは甘味の成分が全く違うのです。はちみつの甘さは砂糖と違い、はちみつの主な成分は果糖とブドウ糖からできています。

一方で砂糖の主な成分はショ糖からできています。ショ糖は、歯につきやすく残りやすいため虫歯になる虫歯菌を発生しやすくなり、この虫歯菌がショ糖を分解しようとすると酸がお口の中に広がり、酸が歯を溶かしていき虫歯になりやすい状況を作ってしまいます。なので、砂糖を含む食品や飲料水(ジュースなど)を頻繁に摂取していると虫歯になりやすくなります。

砂糖が含まれている食べ物や飲料水など甘い物を食べた後はもちろんですが、砂糖は料理にも使われていますので食事の後は歯磨きをするのが虫歯の予防になります。

はちみつの主な成分の果糖とブドウ糖は、お口の中で溶けやすく歯への付着も少ないため虫歯にはなりにくいですが、全ての「はちみつ」とは言えませんので、注意が必要です。

はちみつの種類によっては虫歯になる

ミツバチ

これまで、はちみつは虫歯になりにくいとお話してきましたが、全てのはちみつではないので注意が必要です。

はちみつには種類が多く、それぞれに違いがあります。スーパーマーケットなどに置いてあるはちみつは「アカシア」「れんげ」など一般的によく見かけるのではないでしょうか?

はちみつは大きく分けると「単花蜜」と「百花蜜」の二種類になります。この二種類の違いは、ミツバチの種類も違うのです。単花蜜は、セイヨウミツバチが一つの花の蜜を採取して蜜箱に集めたものをいい、百花蜜は、ニホンミツバチが沢山の花の蜜を採取して蜜箱に集めたものです。

このニホンミツバチの数がかなり少なくなってきていて、百花蜜は高価なはちみつになっています。他にも、はちみつには加工の方法によって「純粋はちみつ」・「加糖はちみつ」・「精製はちみつ」の三種類があり、歯と健康のために選ぶのであれば、必ず「純粋はちみつ」と明記されたものを選んでください。なおかつ養蜂場の名前などが記載されていると、加工などされていない、本来のはちみつを選べると思います。

余談ですが、ニホンミツバチの数が少ないと話ましたが、はちみつ専門店に行くと小さな瓶で三千円ぐらいします・・・。本当にお高いのですが、味と香りが濃厚で普通のはちみつとの違いがすごくわかります。

まとめ

まとめ

今回は、私自身が最近はまっている「はちみつ」についてと、はちみつは実は歯にも良いことが分かったのでコラムの記事にしてみました。

このコラムを書くにあたって色んな記事を読みましたが、中には「はちみつをつけて歯磨き」とか、「寝る前にはちみつを食べて寝る」とか色々とありましたが、はちみつで歯磨き・・・。さすがに実験できていないです。

寝る前にはちみつは、高齢者の方とか、唾液量が極端に少ない方には良いのかも?と思いました。毎日摂取するにはかなり高価なはちみつですが、お口の中や美容も含めて、これからの健康維持の一つとしてお試しください。

美容と健康に良いはちみつですが、1才未満の乳幼児には与えないようにご注意ください。