コラム

2024.09.18

歯医者での定期健診の必要性②

歯科検診イメージ

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

今回は、歯医者で定期的に健診をすることのメリットをお話します。

学校や習い事、仕事などで歯医者に通う時間が無い方もおられるかと思いますが、

歯が痛くなる前に、かぶせ物が取れるまえに、数か月に一度でいいので歯医者に通っていただきたいです。以前は、「虫歯が出来てしまい歯が痛くなったら、歯医者に予約をとり何回も通院し、虫歯を治療する」「以前治療した歯の被せ物がとれたから、治してもらう」など、何かしらの症状が出てから、歯医者に通う方が多かったですが、今はそうなる前に予防する『予防歯科』というのが、どの歯医者も主流になっています。その為にも、定期的に歯医者に通うことで得られるメリット(必要性)がいくつかあります。

 定期健診を受けることのメリット

メリットイメージ

1 虫歯や歯周病を早期に発見することができる

虫歯イメージ

虫歯の症状は、初期の段階ですと痛みもなく、ほとんど気づかないことが多いです。熱い食べ物を食べたときに、歯がしみたり、食べ物が挟まりやすくなったり、歯が痛くなるような虫歯は、かなり進行して状態です。ここまで進行してしまうと、歯を削って治療をする・歯の神経を取るなど、通院回数も多くなり、治療に時間も費用もかかってしまいます。とくに、歯周病は、成人の80%以上が罹患しているといわれています。虫歯以上に、初期の歯周病は、自覚症状がないため気づかぬうちに進行してしまっていることがあります。歯周病は、進行してしまうと歯が抜けてしまう恐ろしい病気なのです。歯周病で歯が一本抜けてしまうと、その一本だけではなくその周囲の歯にも影響が及び、周囲の歯も抜けてしまいます。虫歯も歯周病も、早期に見つけて治療することがとても大切です。そのためにも、定期的に歯医者に通い、定期健診を受けることをおすすめします。

2 早期に発見できることで治療期間も短くなる

カレンダーと歯列模型

歯医者に、定期的に通い健診を受けることで、虫歯も歯周病も、早期に見つけることできれば、治療期間も歯医者に通う回数も少なくなり、結果的に費用もおさえられます。虫歯も初期段階なら、丁寧な歯磨きをしっかり行えば自然に治ることも多く、歯周病も、今以上に悪化させることなく、虫歯と同じく丁寧にしっかり歯磨きが出来れば、歯肉の炎症もおさまり、歯周ポケットの改善もされます。普段、ご自身が行っている、歯磨きがちゃんと出来ているかも、定期健診でチェックしてもらいましょう。

3 歯石やプラークを取り除ける

歯石イメージ

歯医者での定期健診では、専用の器具を使い、歯石やプラークを取り除くことができます。プラークは、食事後にしっかり歯磨きができていないと、約2日ほどで歯石になってしまいます。普段、どんなに丁寧に歯磨きをしていても、歯肉の奥深くまでは磨くことはできないため、歯石となって残ってしまいます。歯石は、歯ブラシでは取り除くことができません。歯医者に定期的に通って、プラークと歯石を除去することで、虫歯や歯周病を防ぎ、悪化することも防げます。

4 虫歯や歯周病になるリスクを今よりも減らすことができる

グラグラしている歯

歯医者で定期的に健診をおこなうことで、常に今のお口のなかの状態を綺麗に清潔に保てるようになります。また、定期健診では、歯科衛生士が普段の歯磨きだけでは磨ききれていない汚れをも、歯の隙間の汚れも、歯と歯茎の間の歯垢や歯石も丁寧に除去してくれます。定期的に歯医者で健診をすることで、お口の中のクリーニングができ、細菌が減りますし、普段の歯磨きで磨けていない部分の、歯ブラシのあてかた・磨きかたのコツなど教えてもらえます。結果、歯医者で定期健診を受けることで、虫歯や歯周病になるリスクを今までよりも減らすことができるようになります。

5 過去に治療をした歯の不具合を早期に発見できる

虫歯になった歯

昔、虫歯になってしまって治療した歯がある(銀歯など)かたは多いと思います。虫歯で治療した歯に、詰め物や被せ物がある場合、経年劣化などで、わずかに隙間ができることがあります。その隙間から、また虫歯になってしまうことが多く、健康な歯が虫歯になるよりも見つけにくい特徴があります。歯が冷たいものや熱いものにしみたりするようになれば、虫歯の進行が進んでしまって、さらに歯を削って治療することになります。削って治療ができればまだいいのですが、神経をとって治療している歯は、最悪の場合、治療が出来ずに抜歯になってしまうこともあります。虫歯で治療した歯も、歯医者に定期的に通うことで、詰め物や被せ物の不具合にも早く気づけて早期治療をすることで、悪化することを防げるようになります。

⑥お口の中や歯以外の全身の病気の予防もできる

脳イメージ

歯医者に定期的に通うことで、虫歯や歯周病を予防するお話をしてきました。定期健診を受けることで、お口の中が清潔に保たれ、普段の歯磨きもしっかり丁寧に行うことができれば、お口の中の細菌が減ることになります。定期健診を怠れば、お口の中には多数の細菌が存在してしまい、虫歯や歯周病など、お口の中だけではなく、細菌や炎症が全身に影響していきます。全身に影響を及ぼすと、主に心臓病や糖尿病や脳卒中など、命の危険のリスクが高まることもあります。実は、私も昔ですが、奥歯の銀歯が取れたのを放置したままいると、ある日突然、激しい頭痛がし、起き上がれないほどでした。本当に頭をバッドで殴られたような激しい痛みに、脳梗塞?脳出血?と思い、救急車で病院に運んでもらい、CTMRIを撮ってもらいましたが、頭には何にも以上はなく、激しい痛みの原因は、銀歯がとれて放置していた歯からの細菌でした。その後、歯を治療したら頭の痛みは全くなくなりました。どうか皆さんもこんな怖い目に合う前に、歯医者に定期健診を受けてください。

まとめ

まとめイメージ

今回は、歯医者に定期的に通うメリットのお話をしました。しっかりとお口の中を診察してもらい、お口の中と歯を健康に清潔に保つよう心掛けていただきたいです。

当院は、歯並び専門の矯正歯科のため、当院で定期健診は行っておりませんが、成人の方が矯正治療を始める際には、かかりつけの歯医者で、歯周基本治療を行ってもらうことがあります。また、矯正治療中は、お口の中に装置が入るため、虫歯のリスクが高まることがありますので、かかりつけの歯医者で定期健診を行っていただければと思います。