コラム

2024.05.31

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)の交換頻度とは?タイミングと決まり方を解説

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

インビザラインのマウスピース

インビザライン*での治療を検討しているけれどマウスピースはどれくらいの頻度で交換するのか気になってはいませんか。

本記事では、インビザライン*で使用するマウスピースの交換頻度について解説します。マウスピースの交換頻度の決まり方や治療期間が延びる要因についても解説しますので、インビザライン*を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン*の交換頻度とは

インビザラインの交換を持っている人

インビザライン*では12週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換します。インビザライン*では、11枚形が異なるマウスピースを装着・交換して歯並びを整えます。計画どおりに歯を移動させるためには適切なタイミングでマウスピースを交換しなくてはいけません。

歯列矯正で1か月に移動できる歯の距離は1mm程度です。1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は最大で0.25mmなので1週間前後での交換が適切といえるでしょう。

ただし、歯の動きには個人差があるため、患者さんによって適切な交換時期は異なります。交換時期は歯科医師の指示に従いましょう。

インビザライン*の交換頻度の決まり方

インビザラインの交換頻度の決まりイメージ

インビザライン*で使用するマウスピースの交換頻度は一人ひとり異なります。マウスピースの交換頻度はどのようにして決まるのでしょうか。

インビザライン*で使用するマウスピースの交換頻度は、以下の3つを確認して総合的に歯科医師が判断します。

・装着時間
・年齢
・歯列不正の状態

それぞれ詳しく解説します。

装着時間

インビザライン*はマウスピースと実際の歯並びのズレを利用して歯を動かす治療法です。そのため、マウスピースを装着している間しか矯正力がかかりません。マウスピースを装着している時間が長いほど歯が早く動くため、治療もスムーズに進む可能性が高いでしょう。

マウスピースの装着時間は120時間以上といわれています。マウスピースの装着時間が短かったり、装着を忘れる日が多かったりすると、治療計画どおりに歯を動かせません。装着時間が短いケースでは、マウスピースの交換時期を延ばして対応します。

年齢

矯正治療では、顎の骨の吸収と再生を利用して歯を動かします。歯に押された側の骨は吸収され、引っ張られた側の骨は再生を繰り返すことで少しずつ移動させていくのです。

代謝がいい方ほど骨の吸収と再生がスムーズに進むため、歯の動くスピードも早いです。代謝は年齢とともに低下するため、若い方ほど歯の移動するスピードも早く、マウスピースの交換時期も短くなる可能性が高いでしょう。

歯や顎の骨に過度な負担がかからないように移動させる必要があるため、一人ひとりの代謝のペースに合わせて交換時期を調整します。

歯列不正の状態

マウスピースの交換時期は歯並びの状態によって異なります。歯の移動方法は大きく歯体移動と傾斜移動にわけられます。歯体移動は、歯を根本から平行に移動させる方法で、歯と歯の隙間を埋める際におこなわれる方法です。

一方、傾斜移動は歯の生えている位置は変えずに、角度を変えて歯の向きや傾きを改善させる方法です。傾斜移動の場合、歯の根の位置はほとんど変わらないため、早く歯が動くという特徴があります。

そのため、傾斜移動が多い方は歯体移動が多い方よりも短い期間で歯並び・噛み合わせを整えることができるでしょう。

インビザライン*の交換のタイミングとは

インビザラインの交換頻度イメージ

マウスピースの交換のタイミングは骨の代謝のスピードや生活習慣、歯並びによって異なります。

インビザライン*開始直後は、骨の代謝スピードやマウスピースを用いた生活習慣に慣れていないため12週間に1回のサイクルで交換するよう指示されるケースが多いでしょう。

歯科医師は、治療を進めながら代謝スピードや1日の装着時間など総合的に判断して一人ひとりに合った交換時期を決めていきます。代謝が早くマウスピースの装着時間がしっかりと確保できている方は、交換時期が短くなる傾向にあります。

また、矯正が終盤になり歯の移動距離が短くなると交換のタイミングも早くなることがあるでしょう。交換のタイミングは自己判断せずにかならず歯科医師の指示に従うことが大切です。

インビザライン*の治療期間を早めることはできる?

インビザラインのマウスピースを持っている人

インビザライン*で早くきれいな歯並び・噛み合わせを手に入れたいと考えている方は多いと思います。

しかし、インビザライン*の治療期間を早めることは基本的にはできません。インビザライン*の治療期間は事前にシミュレーションなどを行って歯科医師が総合的に判断します。計画どおり治療を完了させることが、早く終わらせる近道といえるでしょう。

以下に、インビザライン*による矯正治療をスムーズに終わらせるポイントを3つご紹介します。

・マウスピースの装着時間・交換時期を守る
・通院期間を守る
・チューイーを使用する

それぞれ詳しく解説します。

マウスピースの装着時間・交換時期を守る

インビザライン*による矯正治療をスムーズに進めるためには、歯科医師に指示された装着時間と交換時期を守ることが重要です。

マウスピースの交換時期を自己判断で短縮すると、歯が十分に動いていない状態で次のマウスピースを装着することになります。歯や顎の骨に過度な負担がかかるほか、計画どおりに歯を動かせなくなるリスクも高くなるでしょう。

実際の歯の動きと治療計画にずれが生じた場合、リファインメントでマウスピースを追加するケースもあり、治療期間もその分延びてしまいます。

通院期間を守る

インビザライン*による矯正治療中の通院頻度は2か月に1回で、ワイヤー矯正と比較すると少ないです。自分で新しいマウスピースに交換して治療を進めることができるため、通院を面倒に感じて先延ばしにする方もいるでしょう。

しかし、通院期間が大きく空いてしまうとトラブルが生じていても発見が遅れる可能性があります。トラブルによっては、矯正期間が延びてしまう可能性もあるため、歯科医師に指示された時期に通院する必要があるのです。

チューイーを使用する

インビザライン*では、マウスピースと歯がしっかりと密着することで十分な効果が得られます。

新しいマウスピースに交換した直後は、実際の歯並びとマウスピースの形にズレがあり、手指だけではしっかりと密着させることが難しいでしょう。治療計画どおりに歯を移動させるためには、マウスピースが浮かないように装着する必要があります。

チューイーとは、マウスピースを歯に密着させるために使用するロール状の器具です。マウスピースを装着する際にチューイーを噛むことで、マウスピースを歯にしっかりと密着させることができます。結果として歯に適切な矯正力が働くため、スムーズに治療を進められるでしょう。

インビザライン*の交換についての注意点

インビザラインの交換の注意点イメージ

インビザライン*のマウスピースを交換する際に注意するべきことはあるのでしょうか。事前に注意点を理解しておけばトラブルを回避できる可能性が高くなるでしょう。

インビザライン*のマウスピースの交換についての注意点は、以下の2つです。

・自己判断でマウスピースを交換する
・紛失・破損に気を付ける

それぞれ詳しく解説します。

自己判断でマウスピースを交換する

マウスピースの交換時期は、一人ひとりの生活習慣や代謝スピードを確認して歯科医師が判断します。

また、歯列矯正で1か月あたりに動かせる歯の距離は1mm前後といわれています。なかには早く矯正治療を終えるために、自己判断でマウスピースの交換時期を早めることを考える方もいるでしょう。

しかし、無理にマウスピースの交換時期を早めると過度な力が加わり、歯や周辺組織にトラブルが生じるリスクがあります。上述のとおり、歯の動きが治療計画から外れると、リファインメントが必要になり治療期間が延びるケースが多いです。

トラブルを回避するためにも自己判断でマウスピースの交換時期を調整しないようにしましょう。

紛失・破損に気をつける

インビザラインのマウスピースは0.5mmと薄いため、変形や破損するリスクが高いです。着脱の際には過度な力がかからないように両手で丁寧に扱うようにしてください。また、外した際は外部からの衝撃や紛失を防ぐために専用のケースに入れて保管しましょう。

マウスピースが紛失・破損した場合は再作製が必要になります。再作製には2週間前後かかるため、その分治療期間も延びるでしょう。計画どおり治療を進めるためには、マウスピースの取り扱いにも十分注意する必要があります。

インビザライン*の治療期間が延びる要因

インビザラインの治療期間が延びる要因イメージ

インビザライン*の治療期間が延びる主な要因は、以下のとおりです。

・マウスピースの装着時間・交換時期を守れていない
・虫歯・歯周病に罹患した
・マウスピースを破損・紛失した
・指示どおり歯科医院を受診していない

それぞれ詳しく解説します。

マウスピースの装着時間・交換時期を守れていない

インビザライン*ではマウスピースを装着することで歯に矯正力が働きます。そのため、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと計画どおりに歯を動かすことができず、治療期間が延びる要因になるでしょう。

虫歯・歯周病に罹患した

矯正治療中に虫歯や歯周病に罹患することも治療期間が延びる原因です。

食事とブラッシングの際にはマウスピースを取り外すことができます。ワイヤー矯正と比較して歯の衛生管理はしやすいですが、唾液の自浄作用などの働きが弱くなるため、普段以上にブラッシングをしっかりおこなわないと虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を一時中断するケースもあります。虫歯や歯周病の治療を終えてから矯正治療を再開するため、治療期間は延びるでしょう。

マウスピースを破損・紛失した

マウスピースを破損・紛失すると、作り直しが必要になるケースがあります。マウスピースの作り直しには時間がかかり、その間は矯正治療を進めることができません。

新しいマウスピースが手元に届いてから治療を再開することになるため、治療期間が延びる可能性があるのです。

指示どおり歯科医院を受診していない

歯科医師の指示どおりに歯科医院を受診していないことも治療期間が延びる要因のひとつです。歯科医院での定期検診では、トラブルなく治療が進んでいるか、また虫歯や歯周病になっていないかなどを確認します。

歯科医師の指示どおりに歯科医院を受診していないと、お口の中にトラブルが起こっていても発見・対処できず、治療期間に影響を及ぼす可能性があります。そのため、インビザライン*による矯正治療中は歯科医師の指示どおりに受診することが重要なのです。

まとめ

インビザラインのマウスピースをはめようとしている人

インビザライン*による矯正治療中は1〜2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換します。交換頻度は患者さんによって異なり、もともとの歯並びや噛み合わせ、顎の骨の代謝、生活習慣などを確認して適切なタイミングを歯科医師が判断します。

早く治療を進めたいからと交換時期を早めてはいけません。スムーズに治療を進めるためには、マウスピースの交換時期を早めるのではなく、歯科医師の指示どおりにマウスピースを装着・交換することが重要なのです。

歯科医師の指示を守って、計画どおりに矯正治療を進めましょう。

インビザライン*を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

*完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。