コラム

2024.04.26

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)による治療中にマウスピースをつけ忘れたら!リスクと対処法!

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

インビザラインを付ける人

「マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中にマウスピースをつけ忘れたらどうなるの?」「マウスピースのつけ忘れを防ぐためにはどうすればいいの?」と、マウスピースのつけ忘れで悩まれている方がいるのではないでしょうか。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中は、マウスピースを122時間以上装着しなければなりません。

しかし、マウスピースは患者さま自身で自由に取り外しができるため、取り外したまま装着を忘れていたということがよく起こります。

そのため、マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中にマウスピースをつけ忘れたことで「矯正治療が失敗するのでは?」と不安を感じている患者さまも多いでしょう。

そこで本記事では、マウスピースをつけ忘れたときに考えられるリスクとマウスピースをつけ忘れたときの対処法について詳しく解説します。マウスピースをよくつけ忘れて困っている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中にマウスピースをつけ忘れたらどうなる?

つけ忘れたインビザライン

結論からお伝えすると、マウスピースを1日程度つけ忘れても矯正治療への影響はほとんどありません。

しかし、マウスピースを頻繁につけ忘れたり数日間つけ忘れていたりすると、歯が後戻りを起こす場合や治療計画通りに矯正が進まない場合があります。加えて、治療計画通りに歯が動いていないにもかかわらず次のマウスピースを装着すると、歯ぐきが下がって歯の根が露出する場合もあります。

歯ぐきが下がると自然と元に戻ることはないため、マウスピースを長期間つけ忘れた場合は、担当の歯科医師に速やかに相談してください。

どのような場面でマウスピースのつけ忘れが起こりやすい?

 

歯ブラシとコップ

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療で使用するマウスピースは取り外しができるため、つけ忘れが起こりやすいと前述しましたが、どのようなタイミングでつけ忘れが起こるのでしょうか。

ここからは、マウスピースのつけ忘れが起こりやすい4つのタイミングについて解説します。

・食事や歯磨きのとき
・痛みがあるとき
・旅行をしたとき
・イベントのとき

それぞれ詳しく解説します。

食事や歯磨きのとき

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中、食事や歯みがきのときはマウスピースを取り外します。そのため、食後や歯みがきの後にマウスピースのつけ忘れが起こりやすいです。

つけ忘れを防ぐためにと、マウスピースを装着したまま食事をするとマウスピース破損の原因となるためやめましょう。食事や歯みがきをしたあとは、マウスピースの再装着を習慣づけるようにしてください。

痛みがあるとき

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療を始めてからしばらくの間は、マウスピースを装着したときに痛みが生じる場合があります。そのため、痛みから逃れるためにマウスピースを外し、そのままつけ忘れるといったことが起きやすいのです。

マウスピース装着時の痛みは23日程度で治まることがほとんどです。数日経っても痛みが続く場合は、担当の歯科医師に相談してください。

旅行をしたとき

旅行中は外食や写真撮影などでマウスピースを取り外す機会が多く、取り外したまま数日経っていたというケースも考えられます。つけ忘れをしていなくても、マウスピースを取り外す回数が多いということは、それだけ装着時間が短くなるということです。

マウスピースの装着時間を意識しながら旅行を楽しみましょう。

イベントのとき

スポーツや結婚式といったイベントに参加する際に、マウスピースを取り外すケースも多いでしょう。数時間〜1日程度であれば問題はありませんが、何日も続かないように注意してください。

長期間のつけ忘れは計画通りに矯正が進まなくなる原因になるため、イベントが終わったらすぐにマウスピースを装着するようにしましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中のマウスピースのつけ忘れを防ぐ方法

インビザラインのマウスピース

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中、マウスピースのつけ忘れを防ぐためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)でのマウスピースのつけ忘れを防ぐ方法は、以下の4つです。

・マウスピースの装着を習慣化する
・矯正治療をサポートしてくれるアプリを使う
・リマインダー機能を活用する
・予備のマウスピースを持ち歩く

それぞれ詳しく解説します。

マウスピースの装着を習慣化する

マウスピースのつけ忘れを防ぐためには、マウスピースの装着を習慣化させることが効果的です。

寝る前にマウスピースを装着したか確認する・歯みがきをしたらすぐにマウスピースをつけるなど、意識して習慣化させることでマウスピースのつけ忘れを最小限に抑えられます。

習慣化することが難しいと感じたら、つけ忘れたタイミングをメモするとよいでしょう。書くことで記憶に残るようになり、徐々にマウスピースの装着を意識できるようになっていきます。

矯正治療をサポートしてくれるアプリを使う

マウスピースのつけ忘れを防ぐためには、矯正治療のサポートを目的に作られたアプリを使用することも効果的です。タイマー機能やカレンダー機能といった、矯正治療を円滑に進めるための機能が充実しているアプリもあります。

自己管理が苦手で、よくマウスピースをつけ忘れる方は、アプリを利用してマウスピースのつけ忘れを防ぎましょう。

リマインダー機能を活用する

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中のマウスピースのつけ忘れを防ぐために、スマートフォンのリマインダー機能を活用することも効果的です。定期的にマウスピースを装着する旨の通知が届くように設定しておくことで、マウスピースのつけ忘れを防げます。

また、就寝前にリマインドを設定しておけば、長時間のつけ忘れを防ぐことにもつながるでしょう。

予備のマウスピースを持ち歩く

マウスピースのつけ忘れに対応するため、外出のときは1つ前に使用していたマウスピース、または1つあとに使用するマウスピースを予備として持ち歩くとよいでしょう。

外出先でマウスピースのつけ忘れに気づいたときに、予備のマウスピースを持ち歩いていればすぐに装着できるためです。

長時間マウスピースをつけ忘れたときの対処法

インビザラインをつける人

ここまで、マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中にマウスピースをつけ忘れるタイミングや、マウスピースのつけ忘れを防ぐための方法について解説しました。

ここからは、マウスピースをつけ忘れたときの3つの対処法について解説します。

1日程度のつけ忘れの場合

マウスピースのつけ忘れが1日程度であれば、現在使用しているマウスピースを1日長く装着すれば問題ありません。現在使用しているマウスピースが入らなくなっていたら、歯が後戻りを起こしている可能性があるため、速やかに担当の歯科医師に相談してください。

1日程度のつけ忘れは問題ありませんが、頻繁につけ忘れをしていると計画通りに治療が進まない可能性があるため、マウスピースの装着時間はしっかり守りましょう。

数日〜1週間のつけ忘れの場合

マウスピースを数日〜1週間つけ忘れると、歯が後戻りを起こして、現在使用しているマウスピースが入らなくなる可能性が高いです。マウスピースが入らない場合は無理に装着しようとせずに、担当の歯科医師に相談してください。

1週間以上つけ忘れていた場合

1週間以上マウスピースをつけ忘れていた場合には、歯並びが大きく変化している可能性が高いです。そのため、速やかに歯科医師に長期間マウスピースをつけ忘れていたことを報告してください。

場合によっては、治療計画の大幅な見直しが必要になる可能性もあるでしょう。治療計画の見直しに伴い、マウスピースの作り直しが必要になると治療期間が延びるだけでなく、費用が発生する場合もあります。

まとめ

インビザラインのマウスピース

本記事では、マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中にマウスピースをつけ忘れたときに考えられるリスクや、つけ忘れをしないための方法などについて解説しました。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中はマウスピースを120時間以上装着する必要があります。マウスピースを1日つけ忘れても、治療への影響はほとんどないでしょう。

しかし、マウスピースのつけ忘れが長期間続くと計画どおりに歯が動かず、治療計画の見直しやマウスピースの再作成が必要になる可能性があります。

治療期間が延びるだけではなく、追加費用が発生する場合もあるため、マウスピースの装着時間はしっかり守ることが大切です。

今回ご紹介した方法を参考に、マウスピースのつけ忘れを防ぎ、理想の歯並びを手に入れましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン*)での治療中を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

*完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。