コラム

2024.04.12

インビザラインのマウスピースの装着時間は?守るための方法も解説!

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

インビザラインのマウスピースの装着時間を守るイメージ

インビザラインは、マウスピースを装着して歯を動かして理想の歯並びを目指す矯正方法です。ワイヤー矯正とは異なり、マウスピースは自由に取り外しできます。

しかし、自由に取り外せるからといって、装着時間が短ければ矯正治療が進まないでしょう。

ここでは、インビザラインのマウスピースの装着時間と守るための方法を解説します。

インビザラインのマウスピースの装着時間は?

インビザラインのマウスピースの装着時間イメージ

インビザラインのマウスピースの装着時間は、12022時間以上が推奨されています。食事や歯磨きをしている時間は外すので、ほとんど1日中装着するということです。

マウスピースの装着時間が長いことには、以下のような理由があります。

効果的に矯正するため

インビザラインは、マウスピースを装着することで歯に矯正力をかけて歯を動かしていきます。マウスピースを外している時間は矯正力がかからないため、歯並びを整えるためには長時間装着しなければなりません。

また、歯はゆっくりとしか動きません。マウスピースを長時間装着することで、持続的に歯へ圧力をかけていきます。

後戻り予防

矯正で動かした歯は、矯正器具による圧力がかかっていなければ元の位置へ戻ろうとします。この動きを後戻りと呼びます。

矯正装置を外している時間が長くなるほど、歯並びは元の位置へ戻りやすくなります。マウスピースの装着時間を守ることで、後戻りを防ぎながら歯を移動させるのです。

マウスピースの装着時間が短いとどうなる?

マウスピースの装着時間が短く悩む男性

マウスピースの装着時間は12022時間が推奨されていますが、装着時間を守らなければさまざまなリスクが生じます。マウスピースの装着時間が短い場合に起こる可能性があるリスクは、以下の通りです。

治療期間が延長される

インビザラインは、マウスピースで矯正力をかけて歯を徐々に動かしていくため、マウスピースを外している時間が長くなるほど歯の動きは止まります。場合によっては、後戻りが起こることもあるでしょう。

そうなれば、マウスピースの交換時期の延長や、一段階前のマウスピースへ戻すなどの対処が必要になり、治療期間が延びてしまいます。

不十分な結果になる

マウスピースの装着時間を守らなければ、歯を十分に動かすことができず理想の歯並びが得られない可能性があります。後戻りにより、せっかくの矯正治療の結果が元へ戻ってしまうこともあるでしょう。

また、マウスピースの装着時間が短いまま次のマウスピースへ無理に交換すれば、歯には想定外の力が加わることになります。歯茎が下がってしまい、歯が長く見えるようになることもあります。

追加料金が発生する

インビザラインでは、矯正開始前に立てた治療計画に沿ってマウスピースを作成します。マウスピースの装着時間が短ければ、治療計画から大きく外れてしまい、マウスピースが合わなくなることがあります。

マウスピースの交換時期を遅らせたり、一段階前のマウスピースへ戻したりすれば対処できるケースもありますが、新しいマウスピースの作成が必要になることもあるでしょう。新しいマウスピースの作成には追加費用がかかることが多く、作成期間中は矯正治療が中断されます。

マウスピースの装着時間を守るための方法

マウスピースの装着時間を守るためのポイント

マウスピースの装着時間を守らなければ、綺麗な歯並びにならないかもしれません。装着時間を守るためにできることをご紹介するので、参考にしてください。

マウスピースを装着する習慣を身につける

マウスピースの装着時間は12022時間と指示されることが多いです。食事と歯磨き以外の時間は装着するようにしましょう。

食事の際には、食事開始ギリギリまでマウスピースを装着しておき、食べる直前に外します。マウスピースには専用の保管ケースがあるため、食事の直前に取り外すことが可能です。

そして、食後は外出先であったとしても、すぐにマウスウォッシュや歯磨きなどを行って装着することを心がけましょう。

規則正しい生活をする

規則正しい生活をしていれば、マウスピースを装着する習慣が身につきやすいです。決まった時間に食事を食べて歯を磨くため、自然とマウスピースを装着する時間も決まるでしょう。

不規則な生活では食事の時間や回数がバラバラになるため、マウスピースの着脱時間も変動します。再装着を忘れてしまうことが多くなりやすいでしょう。

また、外食や間食の回数が増えるほど、マウスピースを外している時間が長くなりやすいです。矯正期間中は食事時間や回数を増やさないように注意すべきです。

スマホを活用する

スマホには、アラームやリマインド機能があります。マウスピースの装着忘れを防ぐために、スマホの機能を活用しましょう。

食事が終わると予想される時間にアラームをセットしておけば、スマホのアラームが鳴るのでマウスピースを装着できているか確認できます。規則正しい生活をしているのであれば、朝・昼・晩の決まった時間にアラームが鳴るように設定しておくことも、予防策として良いでしょう。

口内ケア用品を持ち歩く

外出先に口内ケア用品を持ち歩くようにしていれば、外食先でも口内ケアをして食後すぐにマウスピースを装着することができます。歯磨きを持ち歩くのが理想ですが、難しい場合はマウスウォッシュなどでケアしましょう。

マウスピースの装着時間が守れるようになるだけではなく、虫歯や歯周病予防にもつながります。

周囲の人にサポートしてもらう

マウスピースの装着忘れを防ぐために、周囲の人にサポートしてもらうという方法もあります。

例えば、家族や友人に「食後忘れずにマウスピースを装着しているか確認して欲しい」と伝えれば、万が一自分が忘れても、相手がマウスピースの装着を促してくれるでしょう。

また、お子さまの場合はマウスピースの装着を忘れるだけではなく、装着することが嫌になって外してしまうケースもあります。保護者の方が常にマウスピースの装着を確認し、サポートすることが大切です。

マウスピースの装着時間を守れなかったときの対処法

歯医者へ相談

マウスピースの装着時間を守れなかった場合、無理に新しいマウスピースへ交換することは避けるべきです。マウスピースの装着時間を守れなかったときには、以下の方法で対処してください。

マウスピースの交換時期を延長する

インビザラインのマウスピースは、12週間ほどで新しいマウスピースへと交換します。装着時間が短かった場合、歯が予定よりも動いていないためマウスピースの交換時期を延長することで対処できます。

ただし、自己判断でマウスピースの交換時期を延長しても、歯の動きとマウスピースが合わないこともあります。そのため、マウスピースの交換時期の延長は、担当の歯科医師に相談するようにしましょう。

その他の矯正方法を検討する

マウスピースの装着時間を守れないことが続く場合、その他の矯正方法を検討するという手段もあります。ワイヤー矯正ならば取り外しができないため、マウスピースのように着脱を忘れるようなことはありません。

ただし、矯正装置が目立ちやすいことや、綺麗に歯磨きしにくいことなどのデメリットもあります。それぞれの矯正方法のメリット・デメリットも踏まえ、検討してみてください。

歯科医院で相談する

マウスピースの装着時間を守れなかった場合、まずは自己判断せずに矯正治療を受けている歯科医院へ相談しましょう。歯の動きを確認し、マウスピースの交換時期の延長や、一段階前のマウスピースへ戻すなど歯の状態に適した対処を提案してもらえます。

歯科医師の指示通りにすれば、綺麗な歯並びを目指せるでしょう。

まとめ

インビザライン矯正する女性

インビザラインのマウスピースは、12022時間以上の装着が必要です。装着時間が短くなれば、矯正治療が長引くだけではなく、追加費用がかかる可能性もあります。

日頃から食事や歯磨きのタイミング以外は装着することを心がけ、食後はすぐに装着するようにしましょう。万が一マウスピースの装着時間が守れずにマウスピースが合わなくなってしまった場合は、矯正治療を受けている歯科医院へご相談ください。

インビザラインを検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。