コラム

2024.01.12

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で気になるすきっ歯を矯正!メリットや期間も解説!

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

インビザラインですきっ歯を治療する女性

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)でのすきっ歯の矯正を検討されている方もいるのではないでしょうか。

今回は、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療ですきっ歯を矯正するメリット・デメリットや矯正にかかる期間、費用について解説します。すきっ歯の原因や放置してはいけない理由もご紹介するので、すきっ歯が気になっている方や矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

すきっ歯とは?

すきっ歯

すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある状態のことです。歯列全体にすき間がある空隙歯列(くうげきしれつ)と、前歯にすき間がある正中離開(せいちゅうりかい)の2つにわけられます。

特に前歯のすきっ歯は目立ちやすいため、コンプレックスを抱える原因になることも多い歯並びです。

どうしてすきっ歯になるの?

すきっ歯に対する疑問イメージ

すきっ歯の原因は、生まれつきのものと、後天的なものがあります。すきっ歯の主な原因を確認しましょう。

歯が小さい

歯のサイズは遺伝の影響を受けます。生まれつき小さい歯、矮小歯(わいしょうし)があると、すきっ歯になることがあります。

顎の大きさに対して歯が小さく、歯と歯の間にすき間ができるのです。

歯の本数が少ない

永久歯は、親知らずを除いて上下合わせて28本あるのが正常です。

しかし、生まれつき歯の本数が少ないことがあります。歯の本数が少ないと、すき間ができてすきっ歯になるでしょう。

歯の本数が多い

生まれつき歯の本数が多い過剰歯も、すきっ歯の原因です。過剰歯が上の前歯の間に埋まっている場合、前歯が過剰歯に押されてすき間ができます。

過剰歯は顎の骨に埋まっていることも多く、確認するためにはレントゲン検査を行う必要があります。

上唇小帯に異常がある

上唇小帯とは、上の前歯の中央から歯茎に伸びている筋のことです。上唇小帯の太さや位置には個人差があります。

通常より太く、歯の根元まで伸びている場合、歯と歯の間にすき間ができてすきっ歯になるでしょう。

すきっ歯の原因になる癖がある

舌や唇の癖が原因ですきっ歯になることがあります。舌や唇で歯に力を加えると、歯が外側に押し出されてすき間ができるのです。

すきっ歯の原因になる癖や習慣は、以下のとおりです。

・指しゃぶりをする
・舌先を前歯の裏に押しあてる
・下唇を噛む
・爪を噛む
・頬杖をつく

癖が原因ですきっ歯になった場合、矯正治療で歯並びを整えてももとの歯並びに戻る可能性があります。矯正治療と並行して、癖の改善を行いましょう。

歯ぎしりをする

歯ぎしりで歯に強い負担がかかると、すきっ歯になることがあります。日常的に歯ぎしりをしていると、徐々に歯が移動してすき間ができるのです。

歯ぎしりはストレスや噛み合わせの悪さが原因で無意識に行われ、歯や歯茎、顎の骨に大きなダメージを与えます。歯並びだけでなく、肩こりや頭痛など、全身の不調の原因にもなるでしょう。

抜歯した

歯列矯正で抜歯をした場合、すきっ歯になることがあります。歯をきれいに並べるスペースを作るために抜歯をしますが、抜歯であいたスペースが埋まらないことがあるのです。

すきっ歯を放置してはいけないのはなぜ?

すきっ歯を放置してはいけないイメージ

すきっ歯を治療せずに放置すると、心身の健康にさまざまな悪影響を及ぼします。すきっ歯を放置してはいけない理由は、以下のとおりです。

虫歯や歯周病になる

すきっ歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯のすき間に食べカスが詰まり、細菌が繁殖しやすくなるためです。

適切に口腔ケアをしなければ、トラブルが起こりやすいでしょう。

胃腸に負担がかかる

歯と歯の間にすき間がある状態では、うまく食べ物を噛み切ることができません。しっかりと咀嚼しないで食べ物を飲み込むと、胃腸にかかる負担が大きくなります。

発音障害を引き起こす

発音するときに歯と歯のすき間から空気が漏れるため、発音障害を引き起こす可能性があります。特に、サ行やタ行の発音に影響を及ぼしやすく、いわゆる舌っ足らずなしゃべり方になることが多いです。

コンプレックスの原因になる

すきっ歯は見た目がよくないため、コンプレックスの原因になることがあります。特に、前歯のすきっ歯の場合、会話や食事のときに目立ちやすいです。

口元を気にして、笑顔になることや人前で会話することを避けるなど、精神面にも悪影響を及ぼすでしょう。

歯並びや噛み合わせが悪化する

すきっ歯を放置すると歯と歯のすき間がさらに広がり、歯並びや噛み合わせが悪化する可能性があります。歯並びに悪影響を及ぼす癖や習慣など、すきっ歯の原因が改善されないと歯に負担がかかり続けるためです。

すきっ歯で噛み合わせが悪化すると、顎の関節に負担がかかります。頭痛や肩こり、顎関節症などさまざまな不調の原因になるでしょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正するメリット

インビザラインのマウスピース

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を治療するメリットは、以下のとおりです。

目立ちにくい

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療では、薄く透明な目立ちにくいマウスピースを用いて歯並びを整えます。ワイヤー矯正の場合、矯正装置が目立つことから治療をためらう方が少なくありませんでした。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は装着していても周囲の人にほとんど気づかれません。

ご自身で着脱できる

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)はご自身で着脱できるため、食事や歯磨きをふだんどおり行えます。固定式のワイヤー矯正では食事に制限がありますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療なら食事制限もありません。

マウスピースを取り外して口腔ケアをできるため、虫歯や歯周病のリスクも低減できるでしょう。

歯並びと噛み合わせの治療を同時にできる

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)での治療は歯並びの改善と同時に、噛み合わせの治療も可能です。すきっ歯の見た目だけが気になる方がいるかもしれませんが、噛み合わせの悪さは全身の不調を引き起こす原因にもなるため、早期に改善しましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正するデメリット

インビザラインですきっ歯を矯正するデメリットイメージ

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)での治療は多くのメリットがありますが、デメリットもあります。すきっ歯の治療をする際は、メリットだけでなくデメリットも把握することが大切です。

自己管理が必要である

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は、装着時間の管理が必要です。マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は1日20~22時間装着しなければなりません。

食事や歯磨きのときに取り外したまま装着を忘れた場合や、頻繁に外していた場合、装着時間が不足して計画どおりに歯が動かない可能性があります。

また、マウスピースは1~2週間ごとに交換する必要があります。交換時期を誤ると、治療がうまく進まないため、しっかりと管理しなければなりません。

治療期間が長い

マウスピースで少しずつ歯に力を加えて歯並びを整える治療方法です。段階的に歯を動かすため痛みが少ないですが、治療にかかる期間はワイヤー矯正よりも長いです。

歯の動き方やマウスピースの管理状況によっては治療が計画どおりに進まず、治療期間が長引くこともあるでしょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する方法

インビザラインですきっ歯を矯正する方法を説明

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する方法をご紹介します。

部分矯正

インビザライン Goという前歯部分の治療に特化した方法があります。通常のマウスピース型矯正装置(インビザライン※)のパッケージである、インビザライン・エクスプレスも部分矯正として使用することがあります。

マウスピースが透明で目立たない、取り外せるなど、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)のメリットをそのままに部分矯正が可能です。治療可能な範囲が限定されているため、全体矯正と比べて短期間・低価格で歯並びを整えることができます。

ただし、部分矯正はすべてのすきっ歯に適応できるわけではありません。全体的な歯並びの治療が必要な場合や、噛み合わせに問題がある場合など部分矯正では対応できないでしょう。

全体矯正

すきっ歯の治療でも、全体的な歯並びや噛み合わせの改善が必要な症例では、全体矯正が適しています。マウスピース型矯正装置(インビザライン※)では軽度から重度の歯列不正まで、症例ごとにパッケージが用意されており、あらゆる歯並びのお悩みに対応可能です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)のパッケージは、以下のとおりです。

<マウスピース型矯正装置(インビザライン※)のパッケージ>

パッケージ 適応症例
エクスプレス ・ごく軽度
1〜2本の歯を移動させたい場合の治療
ライト ・軽度
少しガタガタしている歯並びや、軽度の不正咬合の治療
モデレート ・中度
大きく噛み合わせを変える必要のない症例など、中度の歯列不正の治療
コンプリヘンシブ ・重度
あらゆる歯列不正の治療

 

治療計画や歯並び・噛み合わせの状態などによって、使用するパッケージは異なります。歯科医師とよく相談して、ご自身に適した治療を受けましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する場合の期間

インビザラインですきっ歯を矯正する期間イメージ

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する場合の期間は、矯正方法によって異なります。治療期間の目安は、以下のとおりです。

・部分矯正:3~10か月
・全体矯正:2~3年

部分矯正で治療できれば、治療期間を大幅に短縮できます。全体矯正の場合、治療期間は長くなりますが歯列全体と噛み合わせも含めた矯正が可能です。

治療方法は歯並びや噛み合わせの状態によって、歯科医師が判断します。

また、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)での治療をはじめ、矯正治療後は歯並びを安定させる保定期間を設けなければなりません。リテーナーを使用して、歯が治療前の状態に戻る後戻りを防ぐための大切な期間です。

保定期間は、矯正治療にかかった期間と同程度とする歯科医院が多いです。きれいに治療した歯並びを維持するために、歯科医師の指示に従ってリテーナーを装着しましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する場合の費用

インビザラインですきっ歯を矯正する費用イメージ

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する場合の費用の目安は、以下のとおりです。

・部分矯正:200,000~400,000円
・全体矯正:700,000~1,000,000円

矯正治療は保険適用にならないため高額ですが、部分矯正であれば費用を大幅に抑えられます。

ただし、部分矯正では治療できないすきっ歯もあります。歯科医師とよく相談して、最適な治療を選択することが大切です。

まとめ

インビザラインのマウスピースと治療器具

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療では、透明で目立たないマウスピースを使用して気になるすきっ歯を改善できます。マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は取り外せるため、矯正中でも食事や歯磨きをふだんどおり行えることが大きなメリットです。

すきっ歯は見た目だけの問題でなく、放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まり、発音に支障をきたす可能性もあります。食べ物をうまく噛み切れず胃腸に負担がかかる、歯並びや噛み合わせが悪化するなどのリスクもあるため、矯正治療によって改善しましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)ですきっ歯を矯正する場合、症例によっては比較的短期間・低価格で歯並びを整えることができます。どの治療方法が適しているかは、歯科医師がお口の状態をチェックして判断します。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)でのすきっ歯の矯正を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。