コラム

2023.10.13

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)を選択して後悔した例!治療開始前に知っておくこと

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療は、透明なマウスピースを使用するため人気がありますが、後悔する方もいます。マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正を始める前に、後悔する原因やリスクを知るとよいでしょう。

今回は、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で治療して実際に後悔した例と原因をご紹介します。デメリットやリスクについても言及しますので、矯正治療を検討中の方はぜひ参考にしてください。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)を選択して後悔した例

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で治療して後悔した例と、原因をご紹介します。

予定よりも治療期間が長くなった

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)では、専用のソフト「クリンチェック」を使用することで、歯並びがどのように整うのか3Dのシミュレーションで確認できます。精密な治療計画が立てられるので、治療開始前に治療期間も確認できるのです。

ただし、シミュレーションどおりに矯正治療を進めるには、マウスピースの装着時間や装着方法をしっかりと守らなければいけません。治療前に治療期間や費用を把握できても、装着時間や装着方法を守らないと予定よりも治療期間が延びるのです。

治療期間が延びると、診察回数やマウスピースの枚数が増加します。予定していたよりも費用がかかり、後悔するかもしれません。

噛み合わせが悪くなった

矯正治療の途中で、噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。矯正治療を進めて予定していた位置に歯が動けば、噛み合わせの悪さは改善されるでしょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療は、マウスピースを装着して歯に矯正力をかけることで歯並びを整えます。マウスピースの装着時間が短すぎる場合や、マウスピースの装着が不適切な場合、予定していない位置に歯が動くことがあります。誤った方向に歯が動くと、噛み合わせが悪くなるでしょう。

噛み合わせの悪さを改善するために追加でマウスピースが必要になると、治療期間と費用が余分にかかります。マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で治療したことを後悔しないよう、マウスピースの装着時間だけでなく、装着方法も守ることが大切です。

歯並びの中心がズレた

マウスピースの装着方法が間違っていることや、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療後にリテーナーをつける時間が短いことが原因で、歯並びの中心(正中)がズレることがあります。

治療後、歯並びが整ったからと自己判断でリテーナーの装着を中断してはいけません。リテーナーは、矯正治療直後の歯列を固定するための重要な装置です。

矯正治療が終わった直後の歯は不安定な状態のため、歯科医師に指示されたとおりにリテーナーを装着しなければなりません。リテーナの装着を怠ると、歯がもとの位置に戻る後戻りが起きます。

矯正治療中は、歯科医師の判断に従うことはもちろん、定期的に歯科医院を受診して問題がないか確認してもらう必要があるでしょう。

歯茎が下がった

マウスピースによる矯正力が強すぎた場合、歯に大きな負担がかかって歯茎が下がることがあります。マウスピースの装着時間を守ることを前提に計画が立てられます。

しかし、マウスピースの装着時間が短く、歯が適切な位置に移動していない状態で新しいマウスピースに交換すると、過度な矯正力が歯にかかって歯茎が下がるのです。

歯茎が下がると、知覚過敏になりやすいだけでなく、歯の根が露出することで虫歯のリスクも上がります。歯が長く見えて、見た目も悪くなるでしょう。

歯並びや噛み合わせに満足できなかった

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で治療したものの、歯並びや噛み合わせの仕上がりに満足できず後悔することもあります。

マウスピースを自由に取り外せることから装着時間が短かった場合や、間違った方法でマウスピースを装着していた場合、歯が正しい位置に動きません。理想としていた歯並び・噛み合わせにならなかったと後悔する可能性があるでしょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療では、クリンチェックによるシミュレーションを患者様と歯科医師が一緒に確認できます。

しかし、理想とする歯並びのイメージを共有できていなければ、歯並びや噛み合わせに納得できず後悔するでしょう。カウンセリングや精密検査、クリンチェックによるシミュレーションなど、歯を動かす治療に入る前に歯科医師と密にコミュニケーションを取ることが重要です。仕上がりのイメージをしっかり共有しましょう。

特に、細かな要望がある方は、歯科医師に任せっきりにせずシミュレーションの段階で遠慮なく伝えてください。

治療後に歯が後戻りした

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)を含めた矯正治療は、歯を動かす期間だけでなく、歯の後戻りを防ぐ保定期間も大切です。保定期間中は、矯正治療で使用するマウスピースとは異なるリテーナーとよばれる保定装置を装着します。

しかし、マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療が終わって歯並びが整ったからと、自己判断でリテーナーの装着を中断する方がいます。保定期間中も通院する必要がありますが、通院を怠る方もいるでしょう。

リテーナーの装着を中断する、定期的な通院を怠るなどすると、歯が後戻りする可能性があります。矯正治療で整った歯並びを安定させるには、保定期間が重要です。リテーナーの装着時間も守って、しっかりと歯の位置を固定しましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療をして後悔しないためには

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療はワイヤー矯正と異なり、患者様が主体となって治療を進める必要があります。患者様の努力次第で治療の仕上がりに差が生まれるといっても過言ではありません。

治療を後悔しないためには、以下の4つのポイントに気をつけましょう。

マウスピースの装着時間を守る

使用するマウスピースは、自由に取り外せます。患者様自身で装着時間を意識しなければ、定められた装着時間よりも短くなるでしょう。

1日20〜22時間と、1日のほとんどの時間をマウスピースを装着して過ごさなければいけません。装着時間が20時間よりも短い日が続くと、噛み合わせが悪くなる、治療の仕上がりに満足できないなど、後悔につながります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療中は、歯磨きや食事のとき以外は極力マウスピースを外さないようにしましょう。

適切にマウスピースを装着する

マウスピースを適切に装着することも大切です。マウスピースが歯の根元まで装着できていない場合や、ズレた状態で装着している場合、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えて治療を後悔するかもしれません。

マウスピースがズレていないか・浮いていないか確認する、チューイーを使用するなど、ご自身でマウスピースの装着方法を見直しましょう。

治療中は決められた頻度で通院する

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療は、患者様自身でマウスピースを交換しながら治療を進めます。

しかし、1~2か月に一度程度は、治療の進行度を確認するために通院しなければなりません。口内の状態によっては、マウスピースの調整や追加が必要になることもあるでしょう。

特に、マウスピースの調整や追加をしたあとは、指示された通院頻度を守ってください。歯科医師に経過を確認してもらわなければ、治療がうまく進まない可能性があります。

後悔しないためには定期的な通院も重要なので、歯科医師の指示に従ってください。

保定期間をおろそかにしない

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療後は、定められた期間リテーナーを装着することも重要です。リテーナーを装着する期間は、矯正治療にかかった期間と同程度とする歯科医院が多く、保定期間が長ければ長いほど歯が後戻りしにくいといわれています。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)で歯並びが整っても、後戻りしては後悔するでしょう。歯科医師の指示に従って、きちんとリテーナーを装着してください。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療のデメリット・リスクを知ろう!

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療を後悔しないためには、デメリットとリスクも知ることが重要です。デメリットとリスクは、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間や装着方法に仕上がりが左右される

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による矯正治療は、自由にマウスピースを取り外せることがメリットです。

しかし、マウスピースの装着時間など自己管理ができなければ、予定していた期間で治療が終わりません。マウスピースが浮いている・ズレている場合は、最適な位置に歯が動かず、歯並びや噛み合わせが整わないでしょう。

患者様の努力次第で治療の仕上がりに差が生まれるのです。

治療できない症例がある

マウスピースを交換しながら徐々に歯を動かす治療なので、歯を大きく動かす必要がある場合、対応できないかもしれません。重度の叢生や出っ歯など、ワイヤー矯正のほうが治療がスムーズに進むケースもあるかもしれません。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療のメリット

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は、矯正治療中であることを知られたくない方や、痛みを避けたい方、虫歯や歯周病が気になる方に選ばれています。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療のメリットは、以下のとおりです。

透明なマウスピースを使用するので目立たない

薄く透明なマウスピースを使用します。歯茎のラインに沿ったデザインなので、治療中であることに気づかれる可能性が低いです。

虫歯や歯周病のリスクが低い

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)は、歯磨きや食事の際に取り外せます。ふだんどおりに歯磨きできるので、ワイヤー矯正よりも虫歯や歯周病になるリスクが低いでしょう。

まとめ

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療では、患者様自身でマウスピースを管理する必要があります。マウスピースの装着時間が短いと、治療期間が延びる、仕上がりに満足できないなど、後悔することがあるでしょう。

しかし、矯正治療を後悔する原因は、患者様の努力次第で解消できます。治療を後悔しないためには、きちんとマウスピースを管理し、定期的に通院することが大切です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン※)による治療を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。