2024.01.25

アタッチメントについて

アタッチメントとは

アタッチメントとは、歯の表面に付ける歯に近い色をしたコンポジットレジン(合成樹脂)の突起物のことです。歯に何も付いていない状態の場合と、歯の表面にアタッチメントが付いている状態の場合を比較すると、アタッチメントが付いている方がアライナーの保持力が向上され、より精密に歯を動かすことができます。

マウスピースを外した状態の場合、アタッチメントは歯の表面に付けるため、唇や舌が触れるとボコボコして少し違和感がありますが、ほぼ1日中マウスピースを装着しているため、あまり気になりません。

見た目も歯の色に近い色をしているため、ほとんど目立ちません。アタッチメントを付けることによって、歯に加わる矯正力を強め、効率的に歯を動かすことができます。しかし、アタッチメントは形状や設置する場所などによって役割が異なります。

アタッチメントの役割

マウスピースの保持力を強化する

アタッチメントは、歯を動かすだけでなく、マウスピースが浮かないようにマウスピースをしっかりフィットさせ、固定させる役割があります。中途半端にマウスピースを入れてしまうと、治療計画通りの動きにならず、新しいマウスピースに交換しても入らなかったり、浮いてしまうことがあります。そして、歯に何も付いていない状態でマウスピースもツルツルな状態の場合、滑ってしまって歯を動かすための矯正力を十分に加えることが出来ず、治療計画通りに歯は動いてくれません。そのため、アタッチメントを歯の表面に付けることで、マウスピースの保持力を強化し、固定させることで、マウスピースが浮かないように防ぐことができます。

歯に矯正力を加える

アタッチメントには、さまざまな形状があり、設置する場所や個数によって、歯に加わる矯正力をコントロールすることができます。歯を動かしたい方向に適切なアタッチメントの種類を選択し、歯に直接装着していきます。アタッチメントは、アライナーの保持力を強化し、侵入、押し出し、回転、歯根(歯の根っこ)の制御、および移動の場合にアライナーが最適な歯の動きを提供することができます。

アタッチメントの種類

アタッチメントは大きく2つの種類に分かれています。

通常アタッチメント

通常アタッチメントとは、歯科医師が直接設置することができるアタッチメントです。通常アタッチメントは、楕円形(だえんけい)・長方形・傾斜付長方形の3種類が基本的に使用されています。通常の長方形アタッチメントは、サイズおよび傾斜角の調整をすることができます。

最適アタッチメント

最適アタッチメントは、アライン・テクノロジー社が自動で設置します。

最適アタッチメントは、サイズ・形状・設置位置の変更をすることはできません。

(個々の歯冠形態に合わせて最適にカスタマイズされているため。)

最適アタッチメントは、回転用・挺出用・ルートコントロール用・過蓋咬合用などがあります。

回転用最適アタッチメント

回転とは、歯軸(歯の長軸)を中心に回転することです。歯が捻転(ねんてん)(歯がねじれている)している場合に、回転力を加えて歯列弓上に正しく排列させます。この回転用最適アタッチメントを使って、犬歯や小臼歯の捻転(歯のねじれ)を解消させることができます。

捻転には3種類あります。近心捻転・遠心捻転・翼状捻転(対称捻転)があります。

近心(きんしん)とは、歯の中心に近づく方向をいいます。

遠心(えんしん)とは、歯の中心に遠ざかる方向をいいます。

翼状捻転(よくじょうねんてん)とは、上顎中切歯が左右対称に歯がねじれているものです。対称捻転(たいしょうねんてん)ともいわれています。

前歯部挺出用(オープンバイト用)最適アタッチメント

前歯部挺出用アタッチメントは、開咬(かいこう)の症例で用いられるアタッチメントです。開咬とは、奥歯は咬み合っていても、上下の前歯が咬み合わず隙間がある歯並びのことをいいます。オープンバイトともいわれています。上下の前歯の隙間に舌を押しつけてしまう癖(舌癖)があるのも特徴的です。

挺出(ていしゅつ)とは、歯軸(歯の長軸)に沿って歯冠(しかん)方向に矯正力を加えると、歯を引っ張るように移動させたりすることを挺出といいます。

過蓋咬合用最適アタッチメント

過蓋咬合用最適アタッチメントは、過蓋咬合(かがいこうごう)の症例で用いられます。過蓋咬合とは、上下で咬み合わせた時に前歯の咬み合わせが深く、下の前歯が2/3以上見えない状態のことをいいます。ディープバイトともいわれています。オープンバイトと対称にディープバイトは、圧下させます。圧下(あっか)とは、歯根(歯の根っこ)方向に矯正力を加え、歯を歯根の方へ移動させることをいいます。そして、アライナー(マウスピース)にバイトランプを設置させることにより、過蓋咬合が改善されます。バイトランプとは、主に過蓋咬合の症例で用いられ、奥歯の挺出を阻害しないように、アライナー(マウスピース)の上の前歯の裏側に奥行き最大3㎜の突起物を設置します。上下の歯を咬み合わせた時に、バイトランプに下の前歯が当たるように設置されており、下の前歯が当たることにより、奥歯の咬み合わせを浮かせることができます。バイトランプは自動設置ではなく、歯科医師の判断により設置されます。

ルートコントロール用最適アタッチメント

「ルート=根」なので歯の根っこのことをいいます。

ルートコントロール用最適アタッチメントとは、正中離開(せいちゅうりかい)(前歯の隙間)や抜歯した部分の空隙閉鎖、歯が傾いている場合などに用いられ、歯根(しこん)を動かすためのアタッチメントです。上の前歯や上下の犬歯・小臼歯などに適用されます。2つの最適アタッチメントを設置するスペースが不十分あるいは干渉が想定される場合、歯に最適アタッチメントを1つとアライナー(マウスピース)にプレッシャーポイントを設置します。

プレッシャーポイントとは、過蓋咬合の症例などで用いられ、前歯の圧下や小臼歯を挺出させたい場合に、アライナーの舌側に設置し、圧下力を歯の長軸に沿って誘導します。上下の前歯と下の犬歯などに適用されます。

アタッチメントの注意点


① 歯磨きを丁寧に行う。

インビザライン矯正は、マウスピースを外すことはできますが、アタッチメントを外すことはできません。そのため、アタッチメントの周りに汚れが溜まりやすく、着色も付きやすく、見た目が悪くなってしまうため、アタッチメンとの周りも丁寧に歯磨きをお願いいたします。ただし、強く磨きすぎると、アタッチメントが外れる可能性があるので注意してください。

 

② 口内炎

アタッチメントは歯の表面に装着するため、アタッチメントの先端部分が頬の粘膜にこすれて口内炎になる可能性があります。アタッチメントは、マウスピースをほぼ1日中装着しているため、口腔内で直接粘膜に接触する時間は少ないですが、アタッチメントが粘膜にこすれて切り傷になったり、口内炎になる可能性があります。

③ 着脱をしっかり行う。

歯にアタッチメントが付くと、マウスピースが外しにくくなり、装着しづらくなります。そのため、マウスピースを中途半端に入れたままにすると、矯正力が十分に加えられず、治療計画通りの動きにならなくなってしまい、治療期間が延びてしまう可能性があります。そして、マウスピースを外すときも無理矢理外してしまうと、アタッチメントが外れたり、マウスピースが破損する可能性があるため注意してください。マウスピースの着脱は、正しい方法で行い、慣れるまで時間がかかりますので、しっかり着脱の練習をしておきましょう。着脱が難しい場合は、気軽にスタッフへお声掛けをお願いいたします。

④ アタッチメントが外れることがある。

アタッチメントはさまざまな原因で外れることがあります。アタッチメントが外れた場合は、再装着する場合があります。そして、アタッチメント以外に顎間ゴム用のボタン類が外れた場合は付け直す必要がありますので、外れたことに気づいたら、医院へご連絡をお願いいたします。

2023.10.06

インビザラインのアタッチメントを装着する理由とは?注意点も解説!

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

インビザラインのマウスピースを持って笑う女性

インビザライン矯正では、アタッチメントという突起を歯に装着する場合があります。アタッチメントを装着する理由や装着期間など、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、アタッチメントの概要や装着する理由、種類などを解説します。装着した場合の注意点などもご紹介するので、インビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのアタッチメントとは?

顎に手を当てて考える男女

インビザラインのアタッチメントとは、歯に近い白色でできた合成樹脂の突起です。インビザライン矯正を進めるうえでアタッチメントが必要だと判断された場合に、直接歯に接着して使用します。

アタッチメントの素材は、レジンという合成樹脂です。アタッチメントは歯の表面に接着されるので、唇や舌が触れると少し違和感があるでしょう。

しかし、ふだんはアタッチメントの上にマウスピースを装着します。アタッチメントによる違和感はほとんどないでしょう。色も歯と近いので、それほど目立ちません。

インビザラインのアタッチメントを装着する理由は?

WHYと書かれた木のブロックを机に並べる

インビザラインのアタッチメントを装着することで、歯にかかる力を細かく調整できます。歯に加える矯正力を強め、効率的に歯を動せるのです。

アタッチメントの役割は、マウスピースを固定することと、歯に矯正力を加えることの2つに分けられます。

マウスピースを固定する

インビザラインのマウスピースは、患者様一人ひとりの歯並びに合わせて作られます。そのまま装着してもしっかりはまりますが、アタッチメントを装着することでマウスピースを固定する力が強まるでしょう。

アタッチメントがフックの役割を果たし、マウスピースが浮くことを防ぐのです。

歯に矯正力を加える

アタッチメントにはさまざまな形状があり、設置する場所や形・個数によって、歯にかかる矯正力をコントロールできます。歯を動かしたい方向に正確に動かせるように、アタッチメントを選択します。

マウスピースだけでは対応できない3次元的な歯の移動を可能にするのです。

インビザラインのアタッチメントの種類は?

インビザラインを持って笑う女性

インビザラインのアタッチメントの種類は大きく分けて、最適アタッチメントと通常アタッチメントの2つです。

最適アタッチメントとは、インビザラインを作製するアライン・テクノロジー社から提供されます。治療計画を立てる際に同時に配置や形を決め、作製されるアタッチメントです。

通常アタッチメントは、インビザライン治療を進めるなかで、歯科医師が必要性を判断して取り付けるアタッチメントです。

それぞれに種類があるので、詳しく解説します。

最適アタッチメントの種類

最適アタッチメントの種類は、以下のとおりです。

オープンバイト用最適アタッチメント

オープンバイト(開咬)は、奥歯を噛み合わせたときに上下の前歯にすき間ができる歯並びです。オープンバイト用最適アタッチメントは、オープンバイトの治療に用いられるアタッチメントを指します。

上の前歯にアタッチメントを装着し、歯を引っ張り出す(挺出させる)力を加えます。

ディープバイト用最適アタッチメント

ディープバイト(過蓋咬合)とは、噛み合わせが深い歯並びのことです。奥歯を噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯を覆います。

ディープバイト用最適アタッチメントは、ディープバイトの治療に用いられるアタッチメントです。下の前歯にアタッチメントを装着し、歯を引っ張る(挺出させる)力を加えます。

ルートコントロール用最適アタッチメント

すきっ歯や傾いている歯などの治療に用いられるアタッチメントです。歯の根の部分の動きを助けます。1本の歯に2つのアタッチメントを装着して使用します。

回転用最適アタッチメント

捻れて生えている歯の治療に用いられるアタッチメントです。歯の捩れを正しい向きに動かします。

アンカレッジ用最適アタッチメント

歯の移動量が大きい症例に用いられるアタッチメントです。抜歯が必要な重度の不正咬合などは、歯の移動量が大きくインビザライン矯正には不向きとされていました。

しかし、アンカレッジ用アタッチメントが登場したことで適切に力を加えられるようになり、矯正可能になる症例が増えました。抜歯をして生まれたスペースに、両隣の歯が倒れないように設計されています。

通常アタッチメントの種類

通常アタッチメントの種類は、以下のとおりです。

・長方形アタッチメント

・傾斜付長方形アタッチメント

・楕円形アタッチメント

装着する位置や個数は、患者様の口内や歯並びの状態を考慮して歯科医師が判断します。

インビザラインのアタッチメントの装着期間は?

黒い机に置かれた茶色のカレンダー

アタッチメントは、基本的に矯正をしている間装着します。矯正開始と同時に装着し、終了と同時に外すのが一般的です。インビザライン矯正の場合、矯正期間は少なくとも12年なので、同じ期間アタッチメントを装着するでしょう。

矯正治療には、2つのステージがあります。歯を動かす動的期間と、並んだ歯の位置を固定させる保定期間です。一般的に、動的期間のことを治療期間と表現します。

アタッチメントは、動的期間に装着します。歯を並べ終えたあとの保定期間には必要ありません。

インビザラインのアタッチメントで注意すること

手のひらを前に出して注意マークを見せる女性

インビザラインのアタッチメントで注意することは、以下のとおりです。

丁寧に歯磨きをする

インビザラインで使用するマウスピースは、歯磨きの際に取り外せます。歯の清潔を保ちやすいとされていますが、アタッチメントの周囲に汚れが溜まらないように注意しましょう。

アタッチメント部分の凹凸にしっかり歯ブラシが当たるように磨いてください。

色の濃い飲食物を控える

アタッチメントを装着しているからと食事制限をする必要はありませんが、アタッチメントは合成樹脂なので着色しやすいです。コーヒーやお茶、カレー、赤ワインなど、色の濃い飲食物は控えましょう。

色の濃いものを飲食した場合は、早めに歯磨きしてください。難しい場合は、うがいだけでも行いましょう。

マウスピースの着脱を丁寧に行う

アタッチメントを装着していると、マウスピースの着脱の際に爪などが引っかかることがあります。痛みやアタッチメントが外れる原因になるでしょう。

マウスピースは、奥歯側からゆっくりと外してください。着脱方法は、歯科医院でしっかり指導を受け、難しい場合は相談しましょう。

インビザラインのアタッチメントが取れたらどうしたらいい?

男性患者の口の中を確認する女性医師

インビザラインのアタッチメントが取れた場合は、早めに装着し直す必要があります。外れた状態が長期間続くと、計画どおりに矯正治療が進みません。

アタッチメントが取れたときはすぐに歯科医院に連絡し、対応を相談してください。アタッチメントを装着したばかりの段階では、装着し直すことが多いでしょう。治療終了間際など、状況によっては付け直さないこともあります。

いずれの場合も、自己判断はしないでください。早めに歯科医院に連絡しましょう。

まとめ

インビザラインを専用のケースに片付ける女性の手元

インビザライン矯正では、歯を効率的に動かすためにアタッチメントという突起を歯に装着することがあります。

アタッチメントを装着することで、スムーズに矯正治療を進められるでしょう。アタッチメントの役割も含めて治療計画が立てられるので、外れた場合や、不具合があった場合は、早めに歯科医院に連絡しましょう。装着し直すなど、適切に対処してもらう必要があります。

インビザライン矯正を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

土日診療 078-782-1182歯並び相談(初回無料)WEB予約メールお問い合わせ
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