2023.09.19

インビザライン治療で親知らずを抜くケースとメリットを解説!

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

マウスピースを両手で持って装着する女性

インビザラインに限らず、矯正治療では治療前に親知らずを抜くケースが多いです。親知らずを放置すると、矯正治療を妨げる原因になり得ます。

今回は、インビザラインで親知らずを抜くケース、抜かなくてもよいケース、抜くことのメリットなどを解説します。インビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは? 

歯を見せる男性

親知らずは、第二大臼歯の後ろに生える3番目の大臼歯のことです。正式名称は第三大臼歯で、ほかの歯とは異なり、生える人と生えない人がいます。

親知らずが生える時期は、20歳前後が多いです。第二大臼歯が生えるのは12歳頃なので、非常に遅れて生える歯といえます。

最大上下左右に1本ずつ生えますが、1本も生えない方もいれば、2~3本だけ生える方もいます。

親知らずの生え方

親知らずは、顎の奥のスペースが狭いところに生えるため、真っ直ぐに生えることは少ないです。歯茎の中に完全に埋まっていることもあります。レントゲン写真を撮らないと、親知らずがあることすら気づかない場合も珍しくありません。

ほかの歯と同様に真っ直ぐに生えている場合は、あまり大きな問題はないことが多いです。完全に歯茎の中に埋まっていて痛みなどの症状がない場合も、健康的な問題はありません。

歯茎に半分埋まっている、斜めや横向きに生えている場合などは、磨き残しが生じやすいでしょう。虫歯や歯周病のリスクが高まる場合や、歯並びに悪影響を及ぼす場合などがあるため、注意しなければなりません。

インビザライン治療で親知らずを抜くケース

歯科医院で抜歯を受ける女性

インビザラインの治療を進めるうえでは、親知らずは抜くケースが多いです。健康的な問題がなくても、親知らずが歯の移動を妨げる可能性がある場合は抜いたほうがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずを抜くケースは、以下のとおりです。

斜めや横向きに生えている

親知らずが斜めや横向きに生えている場合、歯並びに悪影響を与えるため抜く必要があります。曲がって生えた親知らずは隣の歯を押すため、歯並びを崩す原因になるのです。歯茎の中に完全に埋まっていても、曲がって生えている場合は歯茎の中で隣の歯を圧迫します。

レントゲン写真で親知らずの状態を確認し、斜めや横向きに生えている場合は抜くことが多いでしょう。

虫歯や歯周病になっている

親知らずが虫歯や歯周病になっている場合、隣の歯に悪影響を与えるため抜きます。

歯茎に半分覆われている状態や、斜め・横向きに生えた状態では、うまく歯ブラシが当たりません。汚れが溜まりやすいので、虫歯や歯周病になりやすいです。

特に日本人は顎が小さく、親知らずが真っ直ぐ正常に生えてくるケースが少ないため、抜くことが多いでしょう。

親知らずが虫歯や歯周病などのトラブルを抱えていると、隣の第二大臼歯に悪影響を与えます。

矯正治療で歯を後方に移動させる必要がある

インビザラインで奥歯を後方に移動させる場合は、親知らずを抜かなければならないでしょう。歯をきれいに並べるためのスペースが足りないときは、奥歯を後方に移動させてスペースを確保します。

親知らずがあることで歯を後方に動かせない場合、抜く必要があるでしょう。

インビザライン治療で親知らずを抜かなくてもよいケース

歯科医院で女性の口内を確認する男性医師

親知らずを抜かなくてもよいケースは、以下のとおりです。

IPRで歯を並べるスペースを確保できる

IPRとは、歯と歯の間を少しずつ削ってスペースを作る方法です。IPRで歯を並べるスペースを確保できる場合は、親知らずを抜かなくてもよいでしょう。

ただし、IPRですべての歯を削っても、5mm程度しかスペースを作れません。IPRは歯に影響がない範囲で行うため、大幅に削ることはできないのです。

奥歯の後方移動が必要ない

親知らずが通常の歯のように真っ直ぐ生えていて問題がなく、奥歯を後ろへ移動させる必要がない歯並びでは、抜かなくてもよいでしょう。

ただし、後方移動が必要ない症例は多くありません。歯を並べるスペースが十分に確保されている、すきっ歯などに限られます。

親知らずを第二大臼歯の代わりに使う

重度の虫歯や歯周病によって、第二大臼歯を長期的に使えない場合、親知らずを第二大臼歯の代わりにすることがあります。長くは使えないと予想される第二大臼歯を抜き、親知らずを第二大臼歯の代わりに並べるのです。

ただし、親知らずの形態や状態を見て判断するため、あまり症例数は多くありません。また、インビザライン単体での治療は難しいため、ワイヤー矯正などを併用します。

インビザライン治療で親知らずを抜くメリット・デメリット

机に置かれた merit demeritと書かれたタグ

矯正治療を行う際に親知らずを抜くことは、メリットのほうが多いです。治療の進行だけでなく、治療後の歯並びにも大きく影響するからです。

親知らずを抜くことに、大きなデメリットはありません。歯並びだけでなく、口内の健康を守るために必要な場合が多いでしょう。

インビザライン治療で親知らずを抜くメリット・デメリットをご紹介します。

親知らずを抜くメリット

インビザライン治療で親知らずを抜くメリットは、以下のとおりです。

よりきれいな歯並びを目指せる

親知らずを抜くことで、歯を並べるスペースを十分に確保できます。よりきれいな歯並びを目指せるでしょう。

本来抜くべき親知らずを抜かないと、うまく歯が動かず、治療が長引く可能性もあります。

矯正後の後戻りを予防できる

歯並びをきれいに整えても、親知らずが手前の歯を押して歯並びがもとに戻る可能性があります。

親知らずを抜くと手前の歯を押すことがなくなるので、後戻りするリスクを下げられるでしょう。

虫歯や歯周病のリスクが下がる

親知らずには歯ブラシが届きにくいため、汚れが溜まって虫歯になることも多いです。重度の虫歯や歯周病になると、隣の歯や歯茎にも影響を及ぼすでしょう。

親知らずを抜くことで、さまざまなリスクを下げられます。

親知らずを抜くデメリット

インビザライン治療で親知らずを抜くデメリットは、以下のとおりです。

抜いたあとに痛みや腫れが生じる

親知らずを抜いたあとは、痛みや腫れを伴います。特に、斜めや横向きに生えていた親知らずや、歯茎の中に埋まっていた親知らずを抜く場合、周りの骨を削らなければなりません。痛みや腫れが生じやすいです。

痛みは痛み止めでコントロールでき、2~3日程度で落ち着きます。

大きな病院で抜かなければならない場合がある

地域にある歯科医院では治療が難しく、大学病院などの大きな病院で抜かなければならないことがあります。特に、親知らずと下顎の神経が近くにある場合には、CT撮影なども併用して慎重に治療を行う必要があるでしょう。

インビザラインで親知らずを抜くタイミング 

顎に手を当てて考える女性

インビザラインでは、矯正治療を始める前に親知らずを抜きます。親知らずがあると、計画どおりに歯が動かなくなる可能性があるからです。

インビザラインを装着するタイミングは、親知らずを抜いてから1週間以上経ってからが望ましいでしょう。インビザラインを装着したばかりの頃は、違和感や多少の痛みがあります。傷がある程度落ち着いてからのほうがよいでしょう。

インビザラインを装着するタイミングは、傷や口内の状態によって異なるため歯科医師と相談して決定してください。

まとめ

マウスピースを装着しようとする女性

インビザラインでは、治療を始める前に親知らずを抜くことが多いです。

奥歯を後ろに動かして歯を並べるスペースを確保できる、親知らずが手前の歯を押して歯並びが悪化することを防げる、虫歯や歯周病のリスクを下げられるなど、親知らずを抜くメリットは多いです。

親知らずを抜くことに不安がある方は、事前に歯科医師とよく相談しましょう。

インビザライン治療を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

2023.09.05

インビザライン治療中の必需品・便利グッズをご紹介!

  • こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。
  • インビザラインを持って笑う女性

「インビザライン治療には何が必要なんだろう?」「マウスピースのお手入れは何を使えばいいの?」など、インビザライン矯正に関して疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。インビザライン治療中は、食事前後のマウスピースの着脱やお手入れなど「新たな習慣」が必要です。マウスピースを装着すると虫歯になりやすくなるため、お口のケアも非常に重要といえるでしょう。

今回は、インビザライン治療中のマウスピースのお手入れ、お口のケアのための必需品をご紹介します。治療を快適にサポートする便利グッズや外食時に役立つアイテムもご紹介しますので、インビザライン治療中の方はぜひ参考にしてください。

インビザライン治療中の必需品4選!

インビザラインを専用のケースに片付ける

インビザライン治療中はマウスピースを清潔に保ち、お口のケアをしっかりと行わなければいけません。インビザライン治療中の必需品を4つご紹介します。

マウスピースケース

食事や歯磨きなどでマウスピースを外したときに、保管するためのマウスピースケースが必要です。マウスピースを外した際にティッシュなどで包んで保管すると、誤って紛失する場合や、気づかずに踏んで破損する場合があります。

紛失・破損を防止し清潔に保つために、マウスピースを適切に保管することが重要です。外出時はマウスピースケースを持ち歩き、外したときは必ずマウスピースケースに入れて保管しましょう。

マウスピースケースは、治療を開始するときに付属品としてもらえることが多いです。さまざまなデザインのものが販売されているため、気に入ったものを使用するとよいでしょう。

マウスピース用洗浄剤

インビザライン治療では、同じマウスピースを12週間使用します。マウスピースは12022時間装着する必要があるため、汚れが付着しやすいです。マウスピースを不潔な状態で放置すると細菌が繁殖し、悪臭や虫歯・歯周病の原因になる可能性があります。

マウスピースを清潔に保つために、マウスピース用の洗浄剤を使用するとよいでしょう。マウスピースを水で洗浄したあとに洗浄剤を使用することで、除菌・消臭ができます。

洗浄剤は市販されていますが、入れ歯用やマウスピース用などさまざまな種類があります。入れ歯用の洗浄剤には漂白剤が含まれていることがあり、マウスピースを傷める可能性があるため注意してください。

洗浄剤の購入を検討している場合は歯科医院に相談し、歯科医師や歯科衛生士が推奨するものを使用するとよいでしょう。洗浄剤には、つけ置きタイプや除菌スプレータイプなどがあります。ご自身が使いやすいものを選んで使用してください。

デンタルフロス

インビザライン治療で歯が動くと、歯と歯の間にすき間ができ、食べ物が挟まりやすくなります。歯ブラシだけでは汚れを落とすのが難しくなるため、デンタルフロスを使用して歯間の清潔を保ちましょう。

デンタルフロスには、必要な長さに切って使用するロールタイプと、ホルダーにフロスが取り付けられているホルダータイプがあります。フロスの種類は数多くあるので、歯科医師や歯科衛生士に相談して、お口の常態に合ったものを選びましょう。

マウスウォッシュ

インビザライン治療中は、マウスピースを長時間装着して歯を覆います。そのため、自浄作用のある唾液が口内に行き届かず、虫歯のリスクが高まります。

ふだんのお口のケアにマウスウォッシュを追加することで、虫歯や歯周病の予防に効果があるでしょう。ホワイトニング効果のあるものなどさまざまな種類があるため、ご自身のお悩みに合ったものを選んでください。

インビザライン治療中の便利グッズ3選!

体の横を指さして笑う女性

インビザライン治療中の必需品とは別に、持っていると便利なグッズを3つご紹介します。

アライナーリムーバー

アライナーリムーバーは、マウスピースを取り外すための器具です。マウスピースにアライナーリムーバーの先端のフックを引っ掛け、軽く引っ張って外します。

マウスピースは歯にぴったりとフィットするため取り外しにくく、慣れるまでは着脱が難しいと感じる方が多いです。マウスピースを固定するために歯の表面にアタッチメントを付けると、さらに取り外しにくくなります。

無理に外そうとすると、爪を傷める場合やマウスピースが破損する場合があるでしょう。アライナーリムーバーを使用すると簡単に取り外しでき、爪にも負担がかかりません。

超音波洗浄機

超音波洗浄機とは、超音波で水を振動させて汚れを落とす洗浄装置のことです。メガネや時計などの洗浄機器として知られていますが、マウスピースの洗浄にも使用できます。超音波洗浄機は洗浄液だけでは落とせない汚れも落としてくれるため、マウスピースを清潔に保つことが可能です。

超音波洗浄機は、3,00010,000円程度で販売されています。置き場所に困らない小さいタイプや洗浄槽の取り外しができるタイプ、付属品が充実しているタイプなど、さまざまな製品が販売されているため、ご自身に合ったものを選びましょう。

エラスティックホルダー

インビザライン治療では、ゴムかけという処置を行うことがあります。ゴムかけとは、ゴムの力を利用して歯を動かし、上下の噛み合わせなどを改善する処置です。

ご自身で上下のマウスピースの突起にゴムを引っ掛けますが、慣れないうちは難しく、時間がかかります。ゴムかけに利用するエラスティックホルダーは、先端にフックがついたプラスチック製の器具です。

使い方は、先端のフックにゴムを引っ掛けて上下のマウスピースの突起にかけるだけです。正しくゴムがかけられないと治療期間が延びる場合や、治療の結果に影響する場合があるため、ゴムかけが苦手な方はエラスティックホルダーを活用するとよいでしょう。

インビザライン治療中の外食時のお役立ちアイテム

机に並べられた歯をケアするための道具

インビザライン治療中に、外食だからとお口のケアを怠ると、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。インビザライン治療中の外食時のお口のケアに役立つアイテムを3つご紹介します。

歯ブラシ

食後に歯磨きをせずマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病の原因になります。外食時でもお口のケアができるように、歯ブラシをふだんから持ち歩いてください。

食後すぐに歯磨きができない場合は、うがいをしてマウスピースを装着し、歯磨きができる状況になったらすぐに歯磨きとマウスピースの洗浄を行いましょう。

ウェットティッシュ

ウェットティッシュは、外出先で水を使えない場合に非常に役立ちます。

マウスピースを取り外したときは水で洗い流してマウスピースケースで保管しますが、外出先で水が使えないこともあるでしょう。ウェットティッシュがあれば、マウスピースに付いた汚れや唾液を拭き取ることができます。取り外しの前後に手指を拭いて清潔にする目的でも使用できます。

携帯用マウスウォッシュ

外食後すぐに歯磨きができない場合、マウスウォッシュでお口の中を洗うとよいでしょう。歯磨きができる場合でも、マウスピースを装着する前にマウスウォッシュを使用することで、お口の中をより清潔に保てます。

携帯用の小さいマウスウォッシュも販売されているので、外出時は持ち歩くとよいでしょう。

まとめ

インビザラインを前に掲げて笑う女性

インビザライン治療中は、マウスピースの着脱やお手入れを行う必要があります。マウスピースを長時間装着することから虫歯になりやすいため、お口のケアが非常に重要です。

治療前と異なる新たな習慣が必要になり、マウスピースによる痛みや違和感も相まって、ストレスを感じることもあるでしょう。今回ご紹介した便利グッズは、ストレスを感じやすいインビザライン治療を快適にサポートしてくれます。矯正治療は長期に渡るため、できるだけ快適に過ごすためにぜひ活用してください。

インビザライン矯正を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

2023.08.11

インビザライン矯正中の食事で気を付けること!食後のケア方法も解説

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

マウスピースをはめようとしている女性

インビザライン矯正は、歯列矯正のひとつで透明の薄いマウスピースを装着して歯並びを整えていきます。目立ちにくく審美性を保ちながら歯並びを整えることができるため、選択する方が増えている治療法ですが、インビザラインの取り扱いで注意することのひとつに食事があります。

今回は、インビザライン矯正中の食事で気をつけることや食後のケア方法をご紹介します。

インビザライン矯正中マウスピースをつけたまま食事できる?

頬杖をついて疑問の様子の女性

インビザライン矯正では、マウスピースを装着したまま食事はしないようにしましょう。

ただし、水や炭酸水などは装着したままとっても問題ありません。マウスピースを装着したまま食事をすると以下の3つのリスクが高まるため、必ずマウスピースを外してから食事をしましょう。

虫歯や歯周病になるリスクが高くなる

マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースと歯のすき間から食べカスが入り込んでしまいます。通常、歯の表面に汚れが付着した場合、唾液の殺菌作用や再石灰化作用によって虫歯や歯周病を防ぎます。

しかし、マウスピースを装着していると歯の表面に唾液が行きわたりにくく、細菌の活動が優位に働いてしまうリスクが高いでしょう。

インビザライン中に虫歯になり、虫歯の治療をするとマウスピースが合わなくなることがあります。虫歯や歯周病の原因は歯の表面に残る汚れです。食事の際はマウスピースを外して、汚れが残らないようにすることが大切です。

破損の原因となる

噛む力は男性で60kg、女性で40kgといわれています。

インビザラインのマウスピースは0.5㎜ほどの厚みしかないため、マウスピースをつけたまま食事をすると、噛む力に負けて割れたり欠けて破損したりする原因となるでしょう。破損したマウスピースを修復することは難しいため、治療計画に支障がでる可能性があります。

マウスピースが着色する

マウスピースを装着したまま食事すると、飲食物の色がマウスピースについてしまう原因となります。特に、カレーやコーヒーなど歯に色がつきやすいものは、マウスピースにも色がつきやすいです。

透明で目立たないマウスピースが着色してしまうと審美性が大きく損なわれてしまうため、食事の際はマウスピースを外しましょう。

インビザライン矯正中に飲食可能なもの

OKサインをだしている女性

マウスピースを取り外していれば飲食の制限はほぼありません。ワイヤー矯正と異なり、矯正前と変わらない食生活ができる点はインビザライン矯正の大きなメリットといえるでしょう。

ただし、インビザライン矯正直後や新しいマウスピースに変えて痛みや違和感などの症状があるときは、負担のかからない、やわらかい食事に変更するなどの工夫が必要となります。

インビザライン矯正中に飲食をひかえたほうがよいもの

手でストップをあらわしている

インビザライン矯正中は、食事の制限はありませんが、硬い食べ物や粘着性のある食べ物はひかえましょう。

インビザラインは、歯に弱い力を加えて歯並びを整える治療法です。歯と骨の間には歯根膜(しこんまく)とよばれる組織があります。矯正治療中は歯根膜が敏感な状態となるため、刺激に対して敏感です。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は歯根膜に強い刺激が伝わるため、痛みなどのトラブルにつながる可能性があります。

インビザライン矯正中の食事に関する注意点

拡声器で警告している

インビザライン矯正中は、食事の際に注意すべき点があります。インビザライン矯正中における食事の注意点は、以下のとおりです。

・飲食する際はマウスピースを外す

・自己管理をしっかり行う

・飲食後のマウスピースのつけ忘れに注意する

以下、それぞれ解説します。

飲食の際はマウスピースを外す

飲食の際はマウスピースを必ず外しましょう。マウスピースを装着したままの飲食は、虫歯や歯周病のリスクが高まり、破損や着色の原因となります。間食はもちろん、飴やガム、水分補給をする際も外す必要があります。

インビザラインの効果を十分に得るためには、1日2022時間以上マウスピースを装着するように指示されるケースが多いでしょう。間食が増えると装着時間も短くなってしまうため、間食はなるべくひかえましょう。

自己管理をしっかり行う

飲食の際に外したマウスピースは、専用のケースに入れて保管しましょう。外食の際に、ペーパーナプキンに包んだまま誤って処分してしまった方は少なくありません。

万が一、マウスピースを紛失してしまうと治療計画どおりに歯が移動せず、治療期間が長くなったり追加費用がかかったりするリスクがあります。飲食の際は、マウスピースを専用のケースに入れる習慣をつけましょう。

飲食後のマウスピースのつけ忘れに注意する

マウスピースは、飲食の際にかならず外す必要があります。飲食の際、外したまま長期間マウスピースを装着せずに過ごすこともあるでしょう。

しかし、マウスピースを外している時間が長くなると、1日に必要な装着時間に満たなくなる場合があります。

インビザラインは、十分な効果を得るために必要な装着時間が決められています。インビザライン矯正できれいな歯並びを手に入れるためには、歯科医師の指示をしっかり守ることが大切です。飲食後は歯磨きをして、すみやかにマウスピースを装着しましょう。

食後のケア方法

歯ブラシや洗浄剤などのケア用品

インビザライン矯正中は、食後にどのようなケアを行えばよいのか疑問を感じている方も少なくないでしょう。インビザライン矯正中の食後のケアは、マウスピースと口内のケアが必要不可欠です。以下、マウスピースと口内のケア方法をご紹介します。

マウスピースのケア方法

飲食後は外したマウスピースをすみやかに装着しなくてはいけません。

ただし、取り外したマウスピースは、流水下で洗ってから装着しましょう。外した際に洗わずそのまま装着すると、唾液や汚れが石灰化し、マウスピースが汚れたり、においが発生したりするリスクがあります。

清潔な状態を保つためにも、外した際に洗浄する習慣をつけることが大切です。マウスピースを洗う際は、水か人肌程度のぬるま湯で洗いましょう。お湯を使用するとマウスピースが変形するリスクがあります。

また、こすり洗いをするときは、指か歯ブラシを使用して優しく洗い流します。研磨剤の入った歯磨き粉を使用すると、マウスピースに細かな傷がつくリスクが高いです。傷ついたマウスピースは、雑菌が繁殖しやすい環境となってしまうため、歯磨き粉は使用せずに洗浄しましょう。

口内のケア方法

飲食後マウスピースを装着する際は、なるべく歯磨きを行ってから装着しましょう。

飲食後は、歯の表面に食べカスなどの汚れが多く残っている状態です。不衛生な環境のままマウスピースを装着すると、唾液が行きわたらない分、細菌の活動が優位に働き、虫歯や歯周病のリスクが高くなるでしょう。

虫歯や歯周病は、歯の表面の歯垢(プラーク)が原因で罹患します。インビザライン矯正中において、歯ブラシはもちろん、デンタルフロスや糸ようじなどの清掃用具も併用して、磨き残しのない清潔な口内を保つことがポイントといえるでしょう。

インビザライン矯正中に虫歯の治療を行うと、マウスピースが入らなくなるトラブルが起こるリスクが高まります。治療期間や費用の負担が増えてしまうため、しっかり口内をケアすることが大切です。

まとめ

マウスピースを手に持ち笑顔の男性

インビザライン矯正中は、飲食する際はマウスピースを外しましょう。マウスピースを装着したままの飲食は、虫歯や歯周病のリスクが高くなり、マウスピースの破損や着色の原因となります。治療計画の遅れやマウスピースの再作製などの影響がでる可能性があるため、飲食の際はマウスピースを外して保管する習慣をつけましょう。

飲食後はすみやかにマウスピースを装着する必要がありますが、口内とマウスピースをしっかりケアしてから装着することが大切です。歯ブラシやフロス、糸ようじなどを使用して口内の汚れをしっかり落とし、マウスピースは流水下で洗浄して清潔な状態にしてから装着します。はじめは面倒に感じますが、時間の経過とともに慣れてくるため、ふだんどおり食事を楽しむことができるでしょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、神戸市垂水区にある歯医者「ふじよし矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

土日診療 078-782-1182歯並び相談(初回無料)WEB予約メールお問い合わせ
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