2025.10.09

右?左?どっちで噛んでいる?片噛み癖ありますか?

食事をする女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

いつも当院のコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回は、食べ物を噛むときの噛み癖についてお話していきます。

実は、先日、友人とご飯を食べていて対面にいる友人の口元の動きが気になりました。(職業病ですかね?つい口元や歯並びを見てしまいます笑)久しぶりに会った友人と二人で夕飯を食べに行ったのですが、食事の際に、食べる物を一口、口に入れたあと歯で噛んで食べ物をごくっと飲み込むまでの間、ずっと同じ歯だけで噛んでいました。ん?と思いしばらく会話そっちのけで口元を見ていたのですが、食べるときに前の歯を使わずに食べた物を口の中にいれたら同じ歯(友人は左側)でしか噛んでいないなぁ~。と気づいて本人に聞いてみたところ、いつも左でしか噛んでいない。両方で噛むって何?」と真顔で言われびっくりしました!どうやら、前歯は上の歯と下の歯の間に隙間があり少し開咬気味で、右側の歯は上と下の奥歯の噛み合わせがあっていないようで、食べ物をかみ砕くことができないため、気が付いたら時から何十年もずっと噛める方の左側の奥の歯で食事しているそうです。

皆さんはどうですか?

食べ物を食べる時は、全ての歯を使って食べることが基本です。前歯や犬歯をちゃんと使えていますか?おそらく無意識のうちに食べていると思いますが、友人のように、食事をする際、食べ物を噛む時に右側だけや左側だけなど、同じ方(片方)でばかり噛んでしまい食事をすることを「片噛み癖」といいます。そして、全ての歯にはちゃんと役割があります。

今回は、片噛み癖の意味とそれぞれの歯には役割がありますのでお話していきます。

片噛み癖とは

噛み癖

片嚙み癖とは、食事をする時に、食べ物を口に入れて歯で噛んで食べ物を飲み込むまで左側だけ・右がわだけなどどちらか片側の歯で噛んでいることを「片噛み癖」といいます、噛み方の癖のことを言います。

普段の食事の時に少し意識してみてください。意識にてみると噛みやすい癖があるほうで噛んでいる方が多いのではないでしょうか?

人には、利き手があるように歯にも噛みやすい癖や方向があります。右側だけや左側だけなど、いつも同じ片側だけで食事をしていると、お口の中の健康だけではなく、全身のバランスにも影響が出やすくなります。癖というのは治しにくいものですが、歯と体の健康のためにも治しておく必要がある癖です。

片噛み癖をおこす原因とは

放置された虫歯

右か左か両方の奥歯の嚙み合わせが悪い

歯の並びが(特に奥歯)悪いことで、左右の奥歯の噛み合わせにも影響がでます。歯の並びが悪いと食べるときにどうしても噛みやすい方の歯(右か左か)で毎回噛んでしまうため意識していないと片嚙みの癖になってしまいます。噛み合わせを治すには歯並びを治療する歯列矯正の治療が必要です。

被せ物がとれたままになっている

虫歯が原因で治療した歯には、銀の被せ物やCRという歯医者さんで使用される白い詰め物をして歯を修復していますが、この被せ物や詰め物が取れたままにしているとその部分に食べかすなどがつまりやすくなるため、その歯を使って食べなくなってしまいます。

例えば右側の歯の被せ物がとれていたら、健康な歯の左側で食べる癖がついてしまいます。片嚙みの癖もですが、虫歯治療をしたあとの被せ物または詰め物が取れたままにしてしまうとそこから虫歯になってしまい、さらに大きく歯を削ることになりますので、早めにかかりつけの歯科医院で治療をしてください。

虫歯を放置している

虫歯があるまま治療をせずに放置していると、歯の痛みや歯がしみたりしてきます。

痛みなどがあると人は無意識にそこを避けようとするため、痛みがない方で噛んでしまいます。初期の虫歯は痛みがないため、「虫歯で歯が痛い」というのは、かなり進行した虫歯になります。この場合も、そのままにせずに歯科医院での治療をするようにしてください。

左右どちらかに知覚過敏がある

冷たい物や熱い物を食べたり飲んだりしたときに歯がしみることがあれば、それは知覚過敏になっています。

歯がしみる事でやはり無意識にしみない方で噛んでしまう癖がついてしまいます。知覚過敏の原因は様々ありますが、知覚過敏だけであれば歯科医院でしみ止めを塗布してもらえば症状は改善します。

何らかの原因で歯が抜けたままになっている

虫歯を放置したままにしていた・重度の歯周病・外傷などで歯が抜けてしまった場合も放置していると、その部分では食べ物を噛めたりできないため噛める反対の歯でばかり噛んでしまうことになります。

歯が抜けてしまっても、今ではインプラント治療も主流になってきていますので、そのままにせずに歯科医院でご相談をしてみてください。

片噛みの癖によっておこる悪影響

顎関節症になった女性

癖になっているいつも噛んでいる側の歯がすり減ってしまう

片嚙みの癖があるといつも同じ片方の歯で噛んでいるため、その歯ばかり使いすぎてしまい歯がすり減ってしまいます。すり減る以外にも、歯に負担がかかりすぎてヒビや亀裂がはいることがあります。

いつも噛めていない歯は虫歯になりやすい

反対に噛んでいない方の歯は、食べる時の唾液の量が減ることにより、食べかすがたまりやすくなり、歯垢や歯石がつきやすくなります。歯についた歯垢や歯石は虫歯の一番の原因です。また、虫歯になりやすいことは歯周病にもなりやすくなります。

顎関節症になりやすい

食べ物を噛むことでお口の周りやお顔の筋肉を使います。いつも片側ばかりで噛んでしまう片嚙みの癖がある方は、この食べる時の筋肉のバランスが悪くなってしまうことで、顎関節症になりやすくなります。顎関節症になると、お口を開けづらくなるなど生活に支障がでることがあります。

顔や顎が歪んでしまう

片嚙みの癖が長ければ長いほど、お口の周りの筋肉やお顔の筋肉の使い方が左右非対称になるため、真正面から見たときに左右のお顔のバランスやお口元(顎)が歪んできてしまいます。口角の左右のズレや、ほうれい線の深さや長さ、目元の微妙な高さの違いなど現れることがあります。

左右のバランスが崩れ全身に影響がでる

お顔やお口元が片嚙みの癖で歪んでしまうと、全身のバランスにも影響がでます。例えば片方だけ肩こりがひどい・首の痛みや頭痛などを引き起こされます。全身の筋肉にも影響がでることもあり姿勢や歩き方が悪くなってしまうこともあります。

まとめ

まとめ

今回は、同じ片側の歯(右たけ・左だけ)でばかり噛んで食べる片嚙みの癖についてお話しました。

食事は日々の生活をする上でとても大切なことですが、つい無意識に片側でずっと食べ物を噛んでいると、毎回の食事をするたびに全身のバランスが崩れることになります。歯やお口の中だけではなく、全身の不調の原因になります。

お口の中と歯と体の健康を考えると片嚙みの癖はぜひ治してほしい癖です。もし、治療が必要な歯があれば歯科医院にいき早めに治療をするようにしましょう。

2025.09.26

歯列矯正治療後のあと戻りについて

こんにちは。

神戸市垂水区にある矯正専門歯科医院のふじよし矯正歯科クリニックです。

今回は歯列矯正後に起こる、歯ならびの「あと戻り」についてのコラムになります。

長い治療期間を経て、きれいになった歯ならびが数年後、元に戻ってしまうと残念な気持ちになってしまうかと思います。なぜ、歯列矯正治療後にあと戻りが起こってしまうのでしょうか。その理由や原因などをご紹介します。

マウスピース矯正をしている女性

歯列矯正後のあと戻りとは?

  1. 歯列矯正治療後の歯ならびが、歯列矯正前の歯ならびのように崩れてしまうことを「あと戻り」といいます。

歯列矯正治療後、特に矯正装置を外した直後は歯の周囲の骨が安定してないため、歯がとても動きやすい状態となっています。そのままの状態で放置すると、歯は元に戻ろうとします。

後戻りをする原因

歯列矯正治療後にあと戻りをしてしまう原因はいくつかあります。

一般的な原因としては、リテーナー(保定装置)の装着時間が足りていないということが、多くあります。歯列矯正治療後の歯は、先ほどお話したように歯が動きやすい状態のため、リテーナーを装着する必要があります。

また、食いしばりや歯ならびの癖があると歯ならびに影響を及ぼすことがあります。他には、加齢現象による骨の変化や歯周病の進行などもあと戻りの原因となることがあります。

矯正用のマウスピース

後戻りをしてしまったら...

歯列矯正治療後にあと戻りをした場合、自力で治すことは不可能でしょう。自分の指で歯に圧をかけたりしてしまうことで余計に歯ならびが悪くなってしまったり、歯の寿命が短くなってしまうリスクがあります。

歯列矯正の再治療の方法として、

  • ・ダイレクトボンディング法

ワイヤー矯正法
・マウスピース型矯正法
・ラミネート型矯正法
セラミッククラウン法

などが挙げられます。

場合によっては、歯と歯の間を削る処置を行うことがあります。

リテーナーの重要性

歯列矯正治療後、リテーナー(保定装置)を適切に装着しなければ、きれいにした歯ならびが崩れる可能性があります。

特に、矯正装置を外した直後から1年ほどは歯が動きやすい時期となります。そのため、この期間にリテーナーを適切に装着しなければなりません。装着しない場合、歯のあと戻りが起こってしまう可能性が高くなります。

当院では、リテーナー(取り外し式)をお渡しした日から1年間は毎日1日中、食事や歯磨きを行う時以外の時間はリテーナーの装着をお願いしています。

リテーナーにも様々な種類がありますが、当院ではほとんどの方に取り外し式のリテーナーを使用していただいています。

数年後に歯ならびが変わる理由

歯列矯正治療を終えてから数年後、歯ならびに少しずつ変化が出てくることがあります。考えられる理由として、いくつかご紹介します。

・加齢現象による骨密度の変化
食いしばりや歯ぎしりなどによる影響
生活習慣などによる噛み合わせの変化
虫歯や歯周病の進行

このような影響を最小限にとどめるためには、定期的に歯科医院に受信することをおすすめします。

矯正で使用するリテーナー

まとめ

歯列矯正治療後は、リテーナーを装着する重要性や数年後に歯ならびが変化する可能性があることをお分かりいただけましたか。

これらの原因は、リテーナーの装着時間不足や加齢現象による骨密度の低下が原因となります。

あと戻りを防ぐためには、リテーナーを決められた時間を守って正しく使用しましょう。また、歯ぎしりや食いしばりなどの癖があるという方は一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。定期的に歯科医院に行くことで、噛み合わせや虫歯のチェックや歯のクリーニングを行うことで歯ならびの変化が最小限にとどめることが期待できるでしょう。

2025.09.19

日本矯正歯科学会学術大会参加のため休診いたします

9月30日(火)10月1日(水)10月3日(金)は、第84回日本矯正歯科学会学術大会参加のため休診いたします。

皆様にはご不便をおかけ致しますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

2025.09.10

冷たいものが歯にしみる原因と対策について

こんにちは。

神戸市垂水区にある矯正歯科専門医院のふじよし矯正歯科クリニックです。

いつも当院のコラムをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「冷たいものが歯にしみる原因と対策について」お話していこうと思います。

普段の生活で冷たいものを口にした時、しみる・痛みを感じるといった経験をしたことはありませんか。

冷たいものが歯みにしみたり、痛みを感じた症状があるという方は知覚過敏を起こしている可能性が高いと考えられます。暑い季節になると、特に冷たいものを口にする機会が増えると思います。

知覚過敏の女性

知覚過敏について

知覚過敏とは、

  • ・冷たいものを食べたり飲んだりした時
  • ・歯ブラシの毛が歯に触れた時
  • ・甘いものを食べた時
  • ・歯に風が当たった時


などの場面で、歯に痛みを感じる症状のことを指します。むし歯ではない場合や歯の神経が炎症していない場合でこのような症状を感じる方は知覚過敏になっている可能性があります。

知覚過敏を引き起こす原因について

まず、歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。そして、エナメル質の中には象牙質という組織があります。

何らかの原因でエナメル質が薄くなってしまったことで象牙質が露出し、知覚過敏が引き起こされることになります。知覚過敏による痛みは一瞬で治まりますが、冷たいものや甘みにあるものに触れるたび、不快な気持ちを感じてしまいます。

象牙質が露出する原因としては、歯の摩耗や咬耗が挙げられます。歯が摩耗や咬耗をする原因としては、歯ぎしりなどが原因となります。

コップに入った氷

知覚過敏の原因について

知覚過敏の原因となる理由は主に5つ挙げられます。

歯の咬耗(こうもう)による知覚過敏

普段の生活で歯を使うことで、自然と歯はすり減ります。

噛むことで歯がすり減ることを咬耗といいます。個人差はありますが、歯の咬耗により知覚過敏が起こる可能性があります。また、歯ぎしりを普段からする癖がある方や食いしばりの癖がある方は、歯がすり減ってしまったり、歯にひびが入ってしまうことが考えられます。

歯のすり減りやひびが入ることにより、知覚過敏の症状が出てくる可能性があります。歯に強い力がかかることにより、くさび状欠損(=歯の根元部分が欠けてしまうこと)という症状を引き起こしてしまうリスクがあります。くさび状欠損が起きてしまうと、その部分から知覚過敏が起こることも多くあります。

歯肉退縮による知覚過敏

歯肉退縮とは歯肉が下がってしまうことです。歯肉が下がることにより知覚過敏が起こる可能性は高くなります。

知覚過敏の多くは歯肉が下がったことが原因といえるでしょう。歯肉が下がることで、歯肉に覆われていた歯の根っこが露出してきます。

歯の根っこは、歯の表面にあるエナメル質という硬い組織の部分はありません。なので、エナメル質の中にある象牙質が露出(むき出し)した状態になってしまうことになります。そのため、歯肉が下がることで刺激を感じやすくなってしまいます。

むし歯治療の刺激による知覚過敏

むし歯の治療の時、歯の表面のエナメル質の中の象牙質という部分まで歯を削った場合、どうしても歯に神経に刺激が加わってしまいます。この時の刺激が影響して神経が、過敏になってしまうので、治療の直後は冷たいものがしみやすくなる可能性があります。

ホワイトニングによる知覚過敏

ホワイトニングの薬剤による刺激が原因となり、一過性の知覚過敏が起こる場合があります。施術中や施術後に起こることが多いです。ですが、ほとんどの場合、24時間以内に知覚過敏による痛みは軽減されることが多いです。

酸蝕症(さんしょくしょう)による知覚過敏

酸蝕症とは、酸性の食べ物や飲み物などにより、歯が溶けてしまう病気のことです。

この酸蝕症により溶けてしまった歯のことを酸蝕歯(さんしょくし)と言います。清涼飲料水やお酢、柑橘類といった酸性の飲食物を頻繫に食べたり飲んだりしている場合や長時間お口の中に含んでいる状態が続くと、歯が全体的に溶けてしまいます。

これらの事が原因となり、エナメル質の中の象牙質が露出してしまうことで、知覚過敏の症状を感じることがあります。

OKサインの歯科医師

知覚過敏の対処法について

知覚過敏が起きた時の対処法を5つ紹介します。

シミ止めのくすりを塗る

歯科医院で知覚過敏による痛みを軽減するために、薬を塗ることがあります。そうすることで歯の表面に刺激が伝わりにくくなります。この対処法は、比較的軽度な知覚過敏の症状に適しているといえます。

フッ素を塗る

フッ素を歯の表面に塗ることで歯の表面のエナメル質を強化し、知覚過敏による症状を和らげます。フッ素には歯を石灰化させる働きがあるため、歯にフッ素を塗ることで知覚過敏の進行を抑制することが期待できます。歯にフッ素を塗ることを複数回続けることで、効果が持続できます。

知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏の症状を感じ始めたら、市販で売っている知覚過敏用の歯磨き粉を使用することをおすすめします。実際に効果を感じられたという患者さまも多数おられます。また、フッ素濃度が高いものを使用すると更に良いでしょう。知覚過敏用の歯磨き粉を持続的に使用することで、効果が期待できます。

レジン(歯科用のプラスチックの材料)を使用する

歯ぎしりなどが原因で歯と歯肉の境目がくさび状になっていることをくさび状欠損と言います。くさび状欠損は知覚過敏の原因となる可能性があります。このような場合、歯科用のプラスチック材料を詰めることで症状を軽減することが期待できます。

マウスピースを使用する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、歯のダメージを防ぐためにマウスピースを着用することがあります。特に夜間の装着を勧められる場合が多いです。

神経を抜く

知覚過敏の症状がひどい場合、他の治療方法では改善が見られない場合や日常生活に支障が出てしまう場合は、最終的に神経を抜く治療を行うこともまれにあります。神経を抜くことで、知覚過敏の症状は治まりますが、歯の感覚も失ってしまうため慎重に歯科医師と話し合い、相談する必要があるでしょう。

まとめ

知覚過敏の症状や原因、知覚過敏になった場合の対処法についてお分かりいただけましたか。

もし、知覚過敏の症状が長引いている場合や痛みが強くなってきていると感じたら、一度歯科医院を受診することをおすすめします。

2025.08.29

歯とはちみつ!歯に良いのか?悪いのか?

はちみつと歯について考える女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

いつも当院のコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回は、歯とはちみつは歯に良いのか?悪いのか?についてお話していきます。

皆さん、はちみつを普段どれくらい口にしていますか?去年ぐらいからアサイーやグリークヨーグルトが流行し、自宅で作っている方もおりますし、街中でも人が並んでいる光景を見かけたかたが多いと思います。

どちらも上に新鮮なフルーツやグラノーラがのっており最後にはちみつがかかっています。他にも、パンやホットケーキ・料理にもはちみつを使うこともありますし、風邪などで喉が痛いときは暖かい飲み物にはちみつを溶かして飲むことで痛みがやわらぐこともあります。

また、かなり余談ではありますが、私は最近はちみつがマイブームです!はちみつ専門店に行くとワクワクします。自宅には4種類のはちみつを常備しております。

実は、はちみつはあんなに甘いのに虫歯になりにくいのです。もちろん毎日大量に摂取するのは歯だけではなく体にも良くはないのですが、少量であればお口に中はもちろん、体にもさらには美容にも良いのがはちみつの効果でもある抗菌作用です。

そもそも虫歯になる原因とは

虫歯のイメージ

皆さんは虫歯になる原因をご存じでしょうか?お菓子やジュースなどの間食が多いからと思うかもしれませんが、間違いではないのですが、実際にはお菓子やジュースの糖分が虫歯になる原因ではなく、虫歯になる菌(ミュータンス菌などの細菌)を作りだしてしまい虫歯になるのは、糖ではなく酸なのです。

歯磨きが不十分で歯に歯垢(プラーク)や食べかすがついていると、虫歯菌(ミュータンス菌などの細菌)が歯に残っている、食べかすなどの糖を分解しようとして酸を発生させます。この発生した酸が歯を溶かしてしまい虫歯になります。

糖は特に砂糖(ショ糖)に多く含まれているので、間食が多くお菓子や甘いジュースを口にすることが多いと、糖を分解するために酸が多く発生してしまい虫歯になるリスクが高くなります。

虫歯予防のためにも間食したあとにも歯磨きを忘れないようにしましょう。

はちみつが体になぜいいのか?

はちみつ

はちみつを食べると甘いのは皆さんご存じだと思いますが、実ははちみつには甘いだけではなくて体にとっても良く健康になるためのとても大切な成分が多く含まれています。

はちみつにはビタミンのB群やビタミンCが多く含まれています。ビタミンの他にもカルシウムやカリウム、鉄や亜鉛などのミネラルも多く含まれており、ビタミンはお肌や体の健康の維持や免疫力があがりますし、カルシウムやカリウムなどのミネラル成分は、骨や筋肉を強化してくれます。

他にも、酵素やアミノ酸、ポリフェノールやグルコン酸など沢山の栄養がバランスよく含まれています。これらの栄養素は、腸内環境を整え、風邪をひいた時の咳や喉の痛みを和らげる効果もあります。美容や健康の維持や改善にとても優秀な食べ物です。

砂糖とはちみつの違い

ドーナッツ

同じように甘い物の代表は、砂糖だと思います。皆さんは砂糖とはちみつの違いがあるのをご存じでしょうか?

そもそもですが、砂糖とはちみつでは甘味の成分が全く違うのです。はちみつの甘さは砂糖と違い、はちみつの主な成分は果糖とブドウ糖からできています。

一方で砂糖の主な成分はショ糖からできています。ショ糖は、歯につきやすく残りやすいため虫歯になる虫歯菌を発生しやすくなり、この虫歯菌がショ糖を分解しようとすると酸がお口の中に広がり、酸が歯を溶かしていき虫歯になりやすい状況を作ってしまいます。なので、砂糖を含む食品や飲料水(ジュースなど)を頻繁に摂取していると虫歯になりやすくなります。

砂糖が含まれている食べ物や飲料水など甘い物を食べた後はもちろんですが、砂糖は料理にも使われていますので食事の後は歯磨きをするのが虫歯の予防になります。

はちみつの主な成分の果糖とブドウ糖は、お口の中で溶けやすく歯への付着も少ないため虫歯にはなりにくいですが、全ての「はちみつ」とは言えませんので、注意が必要です。

はちみつの種類によっては虫歯になる

ミツバチ

これまで、はちみつは虫歯になりにくいとお話してきましたが、全てのはちみつではないので注意が必要です。

はちみつには種類が多く、それぞれに違いがあります。スーパーマーケットなどに置いてあるはちみつは「アカシア」「れんげ」など一般的によく見かけるのではないでしょうか?

はちみつは大きく分けると「単花蜜」と「百花蜜」の二種類になります。この二種類の違いは、ミツバチの種類も違うのです。単花蜜は、セイヨウミツバチが一つの花の蜜を採取して蜜箱に集めたものをいい、百花蜜は、ニホンミツバチが沢山の花の蜜を採取して蜜箱に集めたものです。

このニホンミツバチの数がかなり少なくなってきていて、百花蜜は高価なはちみつになっています。他にも、はちみつには加工の方法によって「純粋はちみつ」・「加糖はちみつ」・「精製はちみつ」の三種類があり、歯と健康のために選ぶのであれば、必ず「純粋はちみつ」と明記されたものを選んでください。なおかつ養蜂場の名前などが記載されていると、加工などされていない、本来のはちみつを選べると思います。

余談ですが、ニホンミツバチの数が少ないと話ましたが、はちみつ専門店に行くと小さな瓶で三千円ぐらいします・・・。本当にお高いのですが、味と香りが濃厚で普通のはちみつとの違いがすごくわかります。

まとめ

まとめ

今回は、私自身が最近はまっている「はちみつ」についてと、はちみつは実は歯にも良いことが分かったのでコラムの記事にしてみました。

このコラムを書くにあたって色んな記事を読みましたが、中には「はちみつをつけて歯磨き」とか、「寝る前にはちみつを食べて寝る」とか色々とありましたが、はちみつで歯磨き・・・。さすがに実験できていないです。

寝る前にはちみつは、高齢者の方とか、唾液量が極端に少ない方には良いのかも?と思いました。毎日摂取するにはかなり高価なはちみつですが、お口の中や美容も含めて、これからの健康維持の一つとしてお試しください。

美容と健康に良いはちみつですが、1才未満の乳幼児には与えないようにご注意ください。

2025.07.25

夏季休暇のお知らせ

8月10日から8月15日まで夏季休暇をいただきます。

各位皆様にご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

2025.07.25

銀色のワイヤーと白色のワイヤーの違いについて

歯を指さす女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

いつもコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回は、歯並びを治療する矯正歯科で行うワイヤーでの治療で使用する、標準の銀色のワイヤーと白いワイヤーの、それぞれの特性と違いやメリットデメリットについてお話していきます。

ご自身の歯並びや、お子様(中高生以上)の歯並びが気になっている方はぜひ参考にしていただければと思います。

当院では、標準の銀色のワイヤーはもちろんですが、オプションで別途料金が必要ですが、ご希望があれば白いワイヤーを選択できます。

詳しい料金は当院のホームページをご覧ください。

歯並びを治療するワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正の模型

「矯正」と聞けば、まずワイヤーが歯についているイメージが最初に思うのではないでしょうか?ワイヤーは、中高生以上で永久歯が生えそろっている方の矯正治療で使われています。

歯の表面に一個ずつブラケットというワイヤーを固定する装置をつけ、ブラケットの溝にワイヤーを通していきます。

歯の表面につけたブラケットにワイヤーを通すことで、歯に動かす力を加えることができ、少しずつ歯が動いて歯並びを治していきます。

普段見えている歯の下(歯茎の中)には、歯槽骨という骨があります。

この歯槽骨と歯の間には柔らかいクッション性のある歯根膜があります。

歯に動かす力がかかると、この歯根膜は刺激され縮みます。

縮むと元に戻ろうとするときに動いていく方向の骨を溶かしていき歯は動いていきます。このことを吸収といいます。

歯が動いていく方向の歯の反対側は、歯根膜が引かれることによって伸びます。

伸びて薄くなると元の厚さになろうとして骨を作ろうとします。このことを再生といいます。

歯並びを治す矯正治療は、この吸収と再生を繰り返して治療をしていきます。

銀色のワイヤーと白色(ホワイト)ワイヤーの違い

銀色のワイヤー矯正白色のワイヤー矯正

矯正治療といえば、銀色のワイヤーやブラケットが歯についていて銀色の装置がギラギラと目立つイメージではないでしょうか?

当院でも、標準のワイヤーは銀色になります。が、目立つのはワイヤーを固定している歯の表面につけるブラケットが銀色の場合です。

当院では、笑ったり会話した時に歯が見える部分は透明のブラケットを使用しております。

奥歯は銀色のバンドという装置になりますが、奥歯なので目立ちにくいように配慮しております。

同じ人が銀色のワイヤーと白色のワイヤーとつけたものが上記の写真です。

一番最初のワイヤーなので細く柔らかいワイヤーなので皆さんが思っているよりも違いはないように見えるかもしれません。

ただ、ワイヤーは歯並びを治していく矯正治療の間、歯の動きによってだんだんと太く硬くなっていきます。

最初から治療が終わる最後までずっと写真のような細さのワイヤーではないので、ワイヤー治療をする場合は、標準の銀色のワイヤーにするのか・より目立ちにくい白いワイヤーにするのか治療の前に決めていただく必要があります。

白いワイヤーよりも目立ちにくのは、マウスピース治療になりますが、マウスピース治療は全ての患者様に適用するのが難しく、マウスピース治療で矯正治療ができるか判断するのは歯科医師になります。

標準の銀色のワイヤーのメリットデメリット

銀色のワイヤー矯正②

銀色のワイヤーの一番のデメリットは、「ワイヤーが銀色のため歯と色が違ってしまいワイヤーが目立つ」だと思います。

昔(数十年前)は、ブラケットもワイヤーも銀色が主流だったのでそのイメージが強いかもしれませんが、今は、各メーカーから目立たない透明のブラケットも多数出ており、当院でもワイヤー治療のかたは皆さんに透明の目立たないブラケットを使用しております。

それでも、ワイヤーの色は銀色だと他の人から見た時にワイヤーが目立ってしまいます。

少し前ですがコロナ過のとき、一斉に子供も大人も皆がマスク生活になり人前で歯を見せることがなくなったとき、実は歯並びを治すために矯正治療をするかたが増えていました。

その時に、銀色のワイヤーにするか白のワイヤーにするか悩んだ方は少なかったのです。何故なら、「マスクをしているから」です。

通勤通学時も会社内や学校内、遊びに出かけるときも皆さんマスクをしていたので、別途料金がかかる白いワイヤーを選択されるかたが少なかったです。

やはり、矯正治療はしたいけど、人から見たときに知られたくない。という気持ちがあるのかと思います。

次に銀色のワイヤーのメリットですが、やはり長年の治療結果があり、歯の並びが軽度であっても重度であっても治療が可能なことです。

歯の並びが比較的重度な場合、マウスピースで治療することが困難な場合もありますが、ワイヤー治療だと治療可能になることです。

ちなみに、ワイヤーの色が銀色でも白でも矯正治療にかかる治療期間は同じになります。

白いワイヤーのメリットデメリット

白いワイヤー矯正②

白いワイヤーを選ぶ一番の理由は、「目立ちにくい」だと思います。

やはり白いワイヤーのメリットは、歯とワイヤーの色が近いため他の人から見て銀色のワイヤーよりも矯正治療をしていることが気づかれにくいと思います。

ただ、白いワイヤーは銀色のワイヤーを白くコーティングすることで白いワイヤーになっているため、食事や歯磨きなどでこの白いコーティングがとれてしまうと下の銀色が見えてきてしまうことがあります。

コーティングが取れてしまうと銀色が出てきてしまうのがデメリットかと思います。

ワイヤー治療の方が来院された場合、毎回ワイヤーの調整をしますが、調整の内容によっては、元のワイヤーを戻す場合と新しく次のサイズのワイヤーに変える場合とあります。

新しいサイズのワイヤーに変える場合は白いですが、そのままのサイズのワイヤーを戻す場合は、食事や飲食などで少し黄ばむこともあり真っ白ではないこともあり、さらにコーティングもはがれやすいため、白さが損なわれることもあります。

白いワイヤーを選ぶ際には、着色で黄ばむこともある・白いコーティングがはがれてしまいワイヤーの一部が銀色になってしまうこともあることを理解した上でワイヤー治療の選択をしていただければと思います。

まとめ

まとめ

今回は、歯の並びを治療するうえで一番主流のワイヤー治療でのワイヤーの色の違いについてお話してきました。

中高生以上の方が矯正治療だとまずワイヤーを用いたワイヤー矯正になりますが、ワイヤーには標準の銀色のワイヤーと白いワイヤーがあること、それぞれのメリットデメリットがあること、白いワイヤーは別途料金が必要なことを考慮して数年かかる矯正治療をお考えいただければと思います。

当院では、歯並びを治すための相談は初回無料でございます。気になる方はお気軽にご連絡をお待ちしております。

2025.07.02

金属アレルギーと歯並びの矯正治療

金属アレルギーについて考える女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

みなさんは、金属アレルギーってご存知でしょうか。最近、当院でも金属アレルギーだけど歯列矯正治療ができるのかご相談される方が増えてきています。歯列矯正治療ってお口の中にいっぱい金属の装置がついているイメージを思い浮かべると思いますが、金属アレルギーがあると、歯並びや噛み合わせが気になるけど治す歯列矯正治療は出来ないのでは…。と不安になるのも当然です。

今回は、金属アレルギーについてと、金属アレルギーの方でも歯列矯正治療が安心して出来るようにお話をします。私自身も金属アレルギーがありますが、歯の並びが悪く当院で歯列矯正治療を始めて終了しました。金属アレルギーがあるけど歯並びを治したい方の参考になれば幸いです。

金属アレルギーとは?

金属のピアスを装着する様子

金属アレルギーとは(金属かぶれ ともいいます)、1種類または数種類の金属が原因で皮膚に炎症がおこることをいいます。アクセサリーや洋服についている金具などが肌に直接ふれ、汗や唾液の成分に反応してその部分の皮膚が赤くなり、痒みや発疹を発症し猛烈な痒みが特徴です。とくに汗をかく時期は要注意です。

今までは何ともなかったのに、アレルギーは突然発症します。ピアスやネックレス、指輪などのアクセサリーやジーンズのボタンの裏やベルトのバックル、下着のホックやワイヤーなどにも反応します。私自身が金属アレルギーを発症したのは、ジーンズのボタンの裏の金具が原因で、おへその下が真っ赤に腫れ、強烈な痒みがありました。

それ以来、肌に触れる部分には、金属アレルギー用のトップコートを塗ったりして保護をするか、直接肌に触れないように気をつけています。過去に一度でも金属が触れた個所が赤くなったり痒くなったりした経験がある方は、歯列矯正治療を始める前にどの金属でアレルギーがでるのか、金属アレルギーのパッチテストを事前に受けておくといいと思います。

金属アレルギーのパッチテストは、皮膚科で行いますが、一部お取り扱いがない皮膚科医院もございますので、事前にお電話でお近くの皮膚科にお問い合わせください。

アレルギーが出やすい金属

アレルギーが出やすい金属のピアス

一般的に金属アレルギーが発症しやすい物質は、「ニッケル(Ni)」・「コバルト(Co)」・「クロム(Cr)」・「パラジウム(Pd)」が代表的です。

それぞれの物質が主に使われているのは、

  • ・ニッケル(Ni) 指輪・ピアス・イヤリング・ネックレス・ブレスレット・眼鏡のフレーム・衣類のボタンなど
  • ・コバルト(Co) 虫歯治療での銀の詰め物・矯正治療の装置の一部・食器など
  • ・クロム(Cr) 金属加工品・ステンレス鋼・眼鏡のフレーム・ベルトのバックルなど
  • ・パラジウム(Pd)  虫歯治療での銀の詰め物・シルバーのアクセサリーなど
  • 特にニッケルは一番金属アレルギーがでやすい物質です。また、ごくわずかですが食品にも含まれていることがあります。

歯列矯正治療で使用する金属

矯正治療した歯

歯並びを治療する歯列矯正治療では、主にニッケル(Ni)・コバルト(Co)・クロム(Cr)が矯正装置の材料に多く使用されています。

一般歯科では、虫歯治療の後の銀の被せ物や入れ歯などに金属が使われていますが、歯列矯正歯科では、装置の一部や、ワイヤー治療でのブラケットやワイヤーに金属アレルギーを発症しやすい物質が多く含まれる装置が使われます。

ワイヤーには沢山の種類があり、素材が治療の時期によってかわります。主に、ニッケルチタンワイヤーやステンレススチールワイヤーなどがあり、ブラケットも奥歯にはメタル(銀)の素材のものを使用しています。

また矯正の装置で一番多く使う歯にはめるバンド(銀の輪っか)にも金属が含まれています。なので、矯正治療中はお口の中が金属の物質の装置が多くはいることになります。

金属アレルギーかも?心配ならまずは検査を

金属アレルギーを発症した手首

金属アレルギーとは、金属(アクセサリーなど)の部分が肌に触れていた部分が、赤くなり強い痒みや水ぶくれなどを発症する症状のことです。これは、接触性皮膚炎とよばれ、体が汗をかいたときに金属と皮膚が接触していた部分でおこり、汗で金属が溶けでてイオン化して金属イオンと汗で発生したたんぱく質が合わさってしまい、体が異物だと思い免疫反応をおこし赤みや痒みになって現れます。

汗をかきやすい春~夏に発症することがおおいのも特徴です。直接触れた部分に発症する接触性皮膚炎とは別に全身性金属皮膚炎とよばれるものもあり、これは金属と接触した体の皮膚ではなく、金属アレルギーをひきおこす物質が体の中に入ることで発症します。

虫歯治療での銀歯や矯正のための装置などが、体内に入ってアレルギーの反応が出てしまう、金属物質が含まれている食べ物原因でおこります。金属アレルギーの検査は皮膚科で行っています。パッチテストや血液検査などでアレルギーの特定が可能です。

パッチテストが出来る皮膚科は限られていますのでお電話で問い合わせてみるといいと思います。

金属アレルギーの方の歯列矯正の方法

マウスピース

金属アレルギーの検査をして、アレルギーが特定されていれば、その物質を含む金属は避けないといけません。

一番安全なのは、マウスピースを用いた矯正治療になります。ワイヤーでの治療と違い、金属の素材がないため安心して歯並びの治療が受けられます。

ですが、全ての患者様がマウスピースで治療可能ではないため、歯並びの相談のときや診断のときにしっかりと確認する必要があります。また当院では、マウスピースでの治療ができない症例の場合、アレルギーの物質を含まないワイヤーもございます。

まとめ

まとめ

今回は、金属アレルギーと矯正についてお話しました。

私自身も金属アレルギーがあり、皮膚科でパッチテストを行った結果ニッケル・コバルト・パラジウムに反応し物質が特定できました。ニッケルは数分で痒くなり今でもその部分はアザになっています…。大変な思いをしたパッチテストですが、特定されたことにより安心があります。私は、金属アレルギーがあることと、マウスピース治療が可能だったので歯並びはマウスピースで治療をしました。

ちゃんと検査をしたことがないけど、昔痒くなったことがある。金属アレルギーかも?と思う方は一度皮膚科の受診をおすすめします。金属アレルギーでも安心して歯並びは治療が可能です。

当院では、歯並びのご相談を無料で行っておりますので、お気軽にご連絡お待ちしております。

2025.06.20

歯磨きをするタイミングと正しい歯磨きの仕方②

歯磨きをする女性
こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

前回は、歯磨きをするタイミングについてお話しましたが、今回は、正しい歯磨きの仕方についてお話していきます。「毎日、歯磨きをしているのに虫歯になってしまう」・「歯茎が下がったような気がする」・「しっかり歯磨きをしているのに歯周病が悪化している」などありませんか?

これらは、毎日歯磨きをしていても磨き方が間違っていると、歯には磨き残している部分が出来てしまい、磨き残しの部分に汚れがたまり歯垢になってしまいます。歯磨きでの磨き残しは、虫歯や歯周病の一番の原因になりますので、しっかりと正しい方法での歯磨きを行うことが大切です。

虫歯になりやすい箇所と歯垢(汚れ)がたまりやすい箇所

歯垢が貯まりやすい箇所

正しい歯磨きの仕方とは何か?この話をする前に、まずは、歯のどの部分に食べた物のカスや汚れ(歯垢)がつきやすいのか、虫歯になりやすい箇所を知っておきましょう。知っておくことで意識して磨けるようになります。

1.歯と歯の間の隙間
2.奥歯の咬合面の溝(噛む面)
3.歯と歯茎の境目(特に前歯の表と裏側)
4.歯並びがガタガタしているところ
5.生えかけの永久歯

正しい歯の磨き方

正しい歯磨きの様子

1.歯ブラシの毛先のあてかた

歯磨きをするときは、歯ブラシの毛先を歯や歯茎に強く押し当てないようにしましょう。毛先を強く当ててしまうと毛先が歯の表面で寝てしまい歯と歯茎の境目が磨けなくなります。歯ブラシの毛先を歯にあてたときに毛先が歯と歯茎の境目にあて、軽く傾斜(45度ぐらい)をつけて毛先を境目に軽くあてて磨きましょう。

2.歯ブラシの毛先は濡らさない

歯磨きをする際に、歯ブラシの毛先を水にくぐらせ濡らしてから歯磨きをつけて歯磨きを始める方がおられますが、水で濡らしてしまうと歯磨きをしている時にお口の中が泡立ってしまい短い時間なのに歯を磨いた感じがしてしまいます。なので、歯磨きをするときは、歯ブラシを水で濡らさず乾いた状態のままで歯磨き粉をつけ歯を磨くようにしましょう。

3.歯ブラシは軽い力で持つ

歯ブラシの持ち方を意識したことはありますか?手をグウにして手のひらの力を使っていませんか?

手のひら握って持ってしまうと力が強くなってしまいます。よく「歯ブラシは鉛筆持ち」と言われますが、歯ブラシは鉛筆を持つように親指・人差し指・中指の三本で持つのが正しい歯ブラシの持ち方です。指三本で持つと軽い力しかかからず、歯と歯茎に負担がかからず、歯茎が下がってしまう歯肉退縮や知覚過敏を防ぐ効果もあります。

電動歯ブラシをお使いの方は、指三本では持てず手のひらでしか持てないため無意識に力が入りすぎてしまいます。電動歯ブラシの毛先を強く歯や歯茎にあてすぎないように普段から意識するようにしましょう。

4.歯ブラシの毛先は小刻みに動かす

歯磨きをしている時に毛先を大きく動かすと、歯と歯の間の隙間に毛先が届かずに磨き残しの原因になってしまいます。

歯を一つ一つ丁寧に磨くには、歯ブラシを小刻みに優しく動かすと、歯と歯の隙間や歯茎との境目も磨きやすくなり、汚れや歯垢を落とし虫歯や歯周病防ぐことができます。

5.歯磨き粉の量

歯磨きをするときに、歯磨き粉を必ずお使いだと思いますが、量はどれくらい出していますか?歯磨き粉の量は少なくても多すぎても実は意味がありません。

適量は、歯ブラシの毛先の半分ぐらいです。歯磨き粉の量が少なすぎると、歯磨き粉に含まれている成分(フッ素など)が発揮されずただ毛先で磨いてるだけになってしまいます。逆に歯ブラシの毛先の端から端までたっぷりと歯磨き粉をだしてから歯を磨くと、お口の中で早くに泡立ってしまい短い時間しか磨いていないのに泡と唾液がお口の中いっぱいになってしまい磨けていない歯もある状態で磨いた気になってしまいお口をゆすいでしまいます。

磨けていない歯があるとそこには歯垢が取れず残ったままになり、虫歯や歯周病の原因になります。

6.歯磨きをする歯の順番

正しい歯磨きの仕方には順番があります。お口の中(上・下・右・左)の4つに分けて磨いていきます。

1:右上の奥歯の外側(頬のほう)から右上の前歯の外側(唇のほう)まで磨く
2:右上の奥歯の内側から右上の前歯の内側(舌のほう)まで磨く
3:左上の奥歯の外側(頬のほう)から左上の前歯の外側(唇のほう)まで磨く
4:左上の奥歯の内側から左上の前歯の内側(唇のほう)まで磨く
5:右下の奥歯の外側(頬のほう)から右下の前歯の外側(唇のほう)まで磨く
6:右下の奥歯の内側(舌のほう)から右下の内側(舌のほう)まで磨く
7:左下の奥歯の外側(頬のほう)から左下の前歯の外側(唇のほう)まで磨く
8:左下の奥歯の内側(舌のほう)から左下の前歯の内側(舌のほう)まで磨く
9:最後に咬合面(噛む面)とくに奥歯は複雑な溝があるのでしっかり磨く

7.歯ブラシの毛先の硬さ

いつもお使いの歯ブラシの毛先の硬さは何をお使いでしょうか?「やわらかめ・ふうつ・かため」などの種類がありますが、しっかり丁寧に歯磨きをする場合には、毛先がやわらかめの歯ブラシが適しています。

毛先が硬いと歯茎を傷つけてしまうこともあります。とくに歯茎下がりや歯周病の方は、やわらかめで毛先が細い歯ブラシでゆっくりと優しく歯と歯茎の境目を磨くと良いです。

8.歯ブラシと歯間ブラシとフロスの違い

歯ブラシと併用してお使いいただきたいのが、歯間ブラシとフロスです。

歯間ブラシとフロスの違いですが、歯間ブラシは歯と歯の間の根本に隙間(ブラックトライアングル)がある方がお使いいただくと隙間に歯間ブラシがはいり歯ブラシでは届かない部分(隙間)の歯垢を絡みとってくれます。

歯間ブラシにはサイズが多いためご自身の隙間にあった歯間ブラシを使うことで歯茎を傷つけることなく歯垢を除去できます。フロスは歯間ブラシよりもかなり細いため、歯と歯の間に隙間がない方や奥歯や前歯の間の歯垢を絡みとります。

歯ブラシと一緒に使うことで、虫歯や歯周病のリスクをかなり減らすことができるのでぜひお使いください。

9.歯磨きは時間より磨き方が重要

歯磨きで一番重要なのは、「磨き方」です。例えば10分かけて歯磨きをしていても、磨き方が間違えていると歯ブラシが届いていない場所があるとその部分には歯垢がたまりやすくなります。歯ブラシは縦磨きと横磨きの向きと歯ブラシの毛先の角度が重要です。

10.歯磨きをしすぎるのはダメ

正しく丁寧に歯磨きができていれば、歯磨きをしすぎることはないと思いますが、硬い毛先の歯ブラシで力強く歯磨きを続けていると、歯茎下がりの原因になってしまいます。また、電動歯ブラシをお使いの方は、使用時間を守って歯や歯茎に強くあてすぎないように気をつけるようにしましょう。

11.歯磨き後のお口のすすぎ方

歯磨きをしたあとにお口をお水ですすぐと思いますが、そのお水の量はもしかしたら多すぎるかもしれません。

今、発売されている歯磨き粉にフッ素が配合されている商品が多いのですが、歯磨き後に多くのお水ですすいでしまうと歯に付着したフッ素の成分がお水と一緒に流れてしまいます。なので、歯磨き後は、大さじ1ぐらいのお水の量を口に含んで軽く吐き出すぐらいが適量です。

歯磨きが出来ないときは?

キシリトールガム

食後や外出中などで歯磨きができない時は下記の方法を試してみてください。何もしないよりも虫歯や歯周病のリスクが軽減します。

1.食事の後にお水を飲む
2.うがいをする
3.キシリトールのガムを食べる

まとめ

まとめ

今回は、正しい歯磨きの仕方についてお話しました。

毎日行う歯磨き、正しく出来れば虫歯も歯周病も未然に防ぐことができます。歯磨きは日頃に癖が出やすいので、自分ではしっかりと磨いていると思っていても歯科医院に行くと磨き残しを指摘されることも多いです。

ぜひ、かかりつけの歯科医院で定期的な検診をしてみてください。

2025.06.13

歯磨きをするタイミングと正しい歯磨きの仕方①

歯磨きをする女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

今回は、歯磨きをするタイミングと正しい歯磨きの仕方についてお話していきます。少し長くなるので二回に分けてお話していきます。

歯磨きはいつしていますか?

皆さんは、普段の歯磨きいつどのようなタイミングでしていますか?当院では、診断の前に問診表を記入してもらい歯磨きについてもお聞きしています。

  • ・1日のうち、いつ何回磨いていますか?【朝・昼・夜・寝る前】(〇〇回)
  • ・1日何分ぐらい磨いていますか?【約〇〇分】
  • ・どのような磨き方で磨いていますか?【縦みがき・横みがき・その他】
  • 実際の問診票と同じ内容です。

皆さん、これを見てご自身やお子さんがいつどれくらいどんな歯の磨き方をしているか思い浮かべてみてください。患者さんの記入を見ていると、一番多いのは

「朝と寝る前に磨く」「時間は1分~2分」「横磨き」でした。

中には、寝る前だけの方もいましたし、時間も30秒の方や5分7分10分って方もおられます。意外なのは、お昼に歯を磨く方がほとんどいないってことと、夜磨いたら寝る前には歯を磨いていないってことです。

ちなみに歯科医院で働いているスタッフは、一日に何回歯を磨くと思いますか?私はですが、朝(朝食後と出勤してから勤務前の2回)・昼(昼食後1回)・寝る前です。

夕食後は、フロスと歯間ブラシを使って歯と歯の隙間にはさまった食べカスをとるようにして歯磨きは寝る前にしっかりと行うようにしています。朝と昼は3分ぐらいで寝る前は5分ほど歯磨きをしてから寝ます。矯正治療が終わり今は保定中のため、朝起きてすぐにリテーナーをとりうがいと舌磨きをしてから飲み物を飲み朝食を食べます。

基本的に食後の歯磨きは、フロスと歯間ブラシを使ってから歯磨き粉を歯ブラシにつけて磨きます。歯磨きで一番重要なのは、夜寝る前にしっかりと歯を磨いてから寝ることです。

歯磨きの時間

歯磨きの時間

歯磨きをしっかりすることができる時間は、およそ3分~5分です。

上下、左右の歯一本ずつ意識して磨くこと。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあて、歯の表側と裏側、噛む面を優しく小刻みに毛先を動かすといいです。歯を丁寧にブラッシングしていくと5分ほどかかります。

歯磨きの時間が長いから大丈夫なのではなく、しっかり丁寧に磨けていることが重要です。歯磨きの途中で唾がたまって磨きにくい場合は、発泡剤(泡だつ成分)が入っていない歯磨き粉を選ぶと良いです。

電動歯ブラシをお使いの方は、メーカー推奨通りの時間でいいですが、毛先を強く歯に押し当てないように気をつけてください。

歯磨きをするタイミング

歯磨きをする様子

  1. 朝起きた時の歯磨き

  2. 朝、起きてからの歯磨きはいつしていますか?朝起きてすぐのお口の中は、一日の中で一番細菌が多く発生するため口臭がします。

  3. また、寝ている時は誰しも体が弛緩しますのでお口が開いてしまいます。お口が開いたままだとお口の中や喉が乾燥しています。乾燥すると口臭も強くなりますし、細菌が唾液で洗い流されていないのでお口の中は細菌だらけの状態です。

朝は、起きたらすぐに歯を磨く人と、朝ご飯を食べてから磨く人、顔を洗う時の人、女性であればお化粧のあとに磨く人、パジャマから着替える時に磨く人、家を出る前に磨く人、などなど。朝は皆さん歯磨きをするタイミングが違うのではないでしょうか?

しっかりと歯磨きが出来ていれば、朝はご自身のライフスタイルに合ったタイミングで歯磨きをしてもらって大丈夫ですが、朝起きてすぐのお口の中は細菌だらけですので、そのまま飲食をせずに、うがいをするか舌ブラシで舌を磨くだけでもしていただければお口の中の細菌は減ります。朝ごはんを食べてから歯磨きをする方は、朝起きたらうがいをする・舌ブラシで舌を磨いてから朝ごはんを食べるようにしましょう。

健康やダイエット、温活などで起きたらすぐ白湯を飲む習慣がある方も多いようですが、白湯や又はコーヒーなど飲み物を飲む前には必ず歯磨きをするかうがいか舌ブラシをするようにしてください。

食後の歯磨き

朝食後・昼食後・夕食後など、ご飯や間食などした後に歯磨きをしていますか?問診表を見ていると食後に歯磨きをする方があまりにも少ないなと思いました。

食後には、お口の中には食べた物の食べカスや、ジュースやアルコールを飲めば糖分もお口の中には残っています。歯と歯の間に食べ物は詰まったりしているのに歯磨きをせずそのままにしてしまうと、それが虫歯や歯周病原因になります。

しかしお昼ご飯の後は、学校やお仕事などの理由で食後の歯磨きが難しいこともあると思いますが、休日などで家にいるときだけでも食べた後に歯磨きを行ってみるのはどうでしょうか?

お口の中がさっぱりして気持ちいいですし、虫歯や歯周病の予防にもなり良い習慣になると思います。歯と歯の間に食べ物がよくはさまってしまうという方は、歯間ブラシとフロスの併用し歯磨きをしていただくと歯ブラシだけではとれない汚れも落ち虫歯や歯周病の予防や改善になります。

寝る前の歯磨き

一日の歯磨きをするうえで一番重要なのが、寝る前にする歯磨きです。

なぜなら、寝ている間は、水分の補給もなく唾液がでるのも少なくなります。そして寝ている時は、体が弛緩し、お口が軽くあいている状態になります。唾液の量も少なくなり、お口があいている状態が続くとお口の中は乾燥します。

お口の中が乾燥すると、虫歯や歯周病などの細菌が日中よりも増えてしまい、虫歯や歯周病になりやすくなります。なので、一日の中で寝る前の歯磨きをしっかりと行うことがとても大切です。ただし、寝る前の歯磨き後にお水以外の物を口にした時は再度歯磨きをしないとさっきした歯磨きは全く意味のない歯磨きだったことになります。

ジュースや炭酸水・コーヒーや紅茶・プロテイン・お酒などや、歯磨き後におやつを食べてしまったら、必ずもう一度しっかりと歯磨きをしてから寝るようにしましょう。

歯磨きの回数

歯磨きする様子②

一日の歯磨きの回数は、出来れば毎食後を含めた一日3回が良いですが、最低でも、朝と寝る前の一日2回は必ず歯磨きができるように心がけましょう。

朝と寝る前の歯磨きがしっかりとできる習慣があれば、虫歯や歯周病になるリスクが減ります。また、食後の歯磨きの目的は、食べた物のカスや汚れと歯についた歯垢を歯磨きで落とすことが目的です。歯垢が残ったままの時間が長ければ長いほど、虫歯や歯周病になりやすくなります。

休日などでお家にいる時は、毎食後に歯磨きをしてみるなどの心がけも大切です。「食べたらすぐ歯を磨く」という習慣と歯ブラシと併用してフロスや歯間ブラシを使用することで、隅々まで歯を磨けます。

ただし、炭酸飲料や酸性の強い食べ物を食べた場合は、お口の中が酸性になっていますので、すぐに歯磨きをせず30分ほどたってから歯を磨くほうがお口の中の健康につながります。

まとめ

まとめ

今回は、歯磨きをするタイミングと歯磨きをしている時間・歯磨きの回数などについてお話をしました。

回数や時間ももちろん大切ですが、しっかりと正しく丁寧に歯を磨けていることが一番大切なことになります。「歯磨きをする=歯垢を落とす」がポイントです。いくら歯磨きの時間や回数を増やしても正しく丁寧に磨けていないと歯垢は落とせません。歯垢がついたままだと虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

ぜひ一度、かかりつけの歯科医院で正しく歯磨きが出来ているか、歯科衛生士から歯磨き指導を受けてみてください。次回は、正しい歯の磨き方についてお話をします。

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