コラム

2025.06.13

歯磨きをするタイミングと正しい歯磨きの仕方①

歯磨きをする女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

今回は、歯磨きをするタイミングと正しい歯磨きの仕方についてお話していきます。少し長くなるので二回に分けてお話していきます。

歯磨きはいつしていますか?

皆さんは、普段の歯磨きいつどのようなタイミングでしていますか?当院では、診断の前に問診表を記入してもらい歯磨きについてもお聞きしています。

  • ・1日のうち、いつ何回磨いていますか?【朝・昼・夜・寝る前】(〇〇回)
  • ・1日何分ぐらい磨いていますか?【約〇〇分】
  • ・どのような磨き方で磨いていますか?【縦みがき・横みがき・その他】
  • 実際の問診票と同じ内容です。

皆さん、これを見てご自身やお子さんがいつどれくらいどんな歯の磨き方をしているか思い浮かべてみてください。患者さんの記入を見ていると、一番多いのは

「朝と寝る前に磨く」「時間は1分~2分」「横磨き」でした。

中には、寝る前だけの方もいましたし、時間も30秒の方や5分7分10分って方もおられます。意外なのは、お昼に歯を磨く方がほとんどいないってことと、夜磨いたら寝る前には歯を磨いていないってことです。

ちなみに歯科医院で働いているスタッフは、一日に何回歯を磨くと思いますか?私はですが、朝(朝食後と出勤してから勤務前の2回)・昼(昼食後1回)・寝る前です。

夕食後は、フロスと歯間ブラシを使って歯と歯の隙間にはさまった食べカスをとるようにして歯磨きは寝る前にしっかりと行うようにしています。朝と昼は3分ぐらいで寝る前は5分ほど歯磨きをしてから寝ます。矯正治療が終わり今は保定中のため、朝起きてすぐにリテーナーをとりうがいと舌磨きをしてから飲み物を飲み朝食を食べます。

基本的に食後の歯磨きは、フロスと歯間ブラシを使ってから歯磨き粉を歯ブラシにつけて磨きます。歯磨きで一番重要なのは、夜寝る前にしっかりと歯を磨いてから寝ることです。

歯磨きの時間

歯磨きの時間

歯磨きをしっかりすることができる時間は、およそ3分~5分です。

上下、左右の歯一本ずつ意識して磨くこと。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあて、歯の表側と裏側、噛む面を優しく小刻みに毛先を動かすといいです。歯を丁寧にブラッシングしていくと5分ほどかかります。

歯磨きの時間が長いから大丈夫なのではなく、しっかり丁寧に磨けていることが重要です。歯磨きの途中で唾がたまって磨きにくい場合は、発泡剤(泡だつ成分)が入っていない歯磨き粉を選ぶと良いです。

電動歯ブラシをお使いの方は、メーカー推奨通りの時間でいいですが、毛先を強く歯に押し当てないように気をつけてください。

歯磨きをするタイミング

歯磨きをする様子

  1. 朝起きた時の歯磨き

  2. 朝、起きてからの歯磨きはいつしていますか?朝起きてすぐのお口の中は、一日の中で一番細菌が多く発生するため口臭がします。

  3. また、寝ている時は誰しも体が弛緩しますのでお口が開いてしまいます。お口が開いたままだとお口の中や喉が乾燥しています。乾燥すると口臭も強くなりますし、細菌が唾液で洗い流されていないのでお口の中は細菌だらけの状態です。

朝は、起きたらすぐに歯を磨く人と、朝ご飯を食べてから磨く人、顔を洗う時の人、女性であればお化粧のあとに磨く人、パジャマから着替える時に磨く人、家を出る前に磨く人、などなど。朝は皆さん歯磨きをするタイミングが違うのではないでしょうか?

しっかりと歯磨きが出来ていれば、朝はご自身のライフスタイルに合ったタイミングで歯磨きをしてもらって大丈夫ですが、朝起きてすぐのお口の中は細菌だらけですので、そのまま飲食をせずに、うがいをするか舌ブラシで舌を磨くだけでもしていただければお口の中の細菌は減ります。朝ごはんを食べてから歯磨きをする方は、朝起きたらうがいをする・舌ブラシで舌を磨いてから朝ごはんを食べるようにしましょう。

健康やダイエット、温活などで起きたらすぐ白湯を飲む習慣がある方も多いようですが、白湯や又はコーヒーなど飲み物を飲む前には必ず歯磨きをするかうがいか舌ブラシをするようにしてください。

食後の歯磨き

朝食後・昼食後・夕食後など、ご飯や間食などした後に歯磨きをしていますか?問診表を見ていると食後に歯磨きをする方があまりにも少ないなと思いました。

食後には、お口の中には食べた物の食べカスや、ジュースやアルコールを飲めば糖分もお口の中には残っています。歯と歯の間に食べ物は詰まったりしているのに歯磨きをせずそのままにしてしまうと、それが虫歯や歯周病原因になります。

しかしお昼ご飯の後は、学校やお仕事などの理由で食後の歯磨きが難しいこともあると思いますが、休日などで家にいるときだけでも食べた後に歯磨きを行ってみるのはどうでしょうか?

お口の中がさっぱりして気持ちいいですし、虫歯や歯周病の予防にもなり良い習慣になると思います。歯と歯の間に食べ物がよくはさまってしまうという方は、歯間ブラシとフロスの併用し歯磨きをしていただくと歯ブラシだけではとれない汚れも落ち虫歯や歯周病の予防や改善になります。

寝る前の歯磨き

一日の歯磨きをするうえで一番重要なのが、寝る前にする歯磨きです。

なぜなら、寝ている間は、水分の補給もなく唾液がでるのも少なくなります。そして寝ている時は、体が弛緩し、お口が軽くあいている状態になります。唾液の量も少なくなり、お口があいている状態が続くとお口の中は乾燥します。

お口の中が乾燥すると、虫歯や歯周病などの細菌が日中よりも増えてしまい、虫歯や歯周病になりやすくなります。なので、一日の中で寝る前の歯磨きをしっかりと行うことがとても大切です。ただし、寝る前の歯磨き後にお水以外の物を口にした時は再度歯磨きをしないとさっきした歯磨きは全く意味のない歯磨きだったことになります。

ジュースや炭酸水・コーヒーや紅茶・プロテイン・お酒などや、歯磨き後におやつを食べてしまったら、必ずもう一度しっかりと歯磨きをしてから寝るようにしましょう。

歯磨きの回数

歯磨きする様子②

一日の歯磨きの回数は、出来れば毎食後を含めた一日3回が良いですが、最低でも、朝と寝る前の一日2回は必ず歯磨きができるように心がけましょう。

朝と寝る前の歯磨きがしっかりとできる習慣があれば、虫歯や歯周病になるリスクが減ります。また、食後の歯磨きの目的は、食べた物のカスや汚れと歯についた歯垢を歯磨きで落とすことが目的です。歯垢が残ったままの時間が長ければ長いほど、虫歯や歯周病になりやすくなります。

休日などでお家にいる時は、毎食後に歯磨きをしてみるなどの心がけも大切です。「食べたらすぐ歯を磨く」という習慣と歯ブラシと併用してフロスや歯間ブラシを使用することで、隅々まで歯を磨けます。

ただし、炭酸飲料や酸性の強い食べ物を食べた場合は、お口の中が酸性になっていますので、すぐに歯磨きをせず30分ほどたってから歯を磨くほうがお口の中の健康につながります。

まとめ

まとめ

今回は、歯磨きをするタイミングと歯磨きをしている時間・歯磨きの回数などについてお話をしました。

回数や時間ももちろん大切ですが、しっかりと正しく丁寧に歯を磨けていることが一番大切なことになります。「歯磨きをする=歯垢を落とす」がポイントです。いくら歯磨きの時間や回数を増やしても正しく丁寧に磨けていないと歯垢は落とせません。歯垢がついたままだと虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

ぜひ一度、かかりつけの歯科医院で正しく歯磨きが出来ているか、歯科衛生士から歯磨き指導を受けてみてください。次回は、正しい歯の磨き方についてお話をします。